「リフォームで家の寿命を延ばしたい」「耐震性や断熱性を高めたい」と考えている方に知っておいてほしいのが、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金制度です。既存住宅の性能を総合的に向上させるリフォームに対して、国から最大210万円の補助が受けられる手厚い制度です。この記事では、制度の対象条件や補助額、申請の流れ、注意点までわかりやすく解説します。

🏠 リフォームの一括見積もり
複数の優良会社から無料で見積もりが届きます

- ✅ 最短30秒で一括見積もり完了
- ✅ 優良リフォーム会社を最大8社紹介
- ✅ 見積もり・相談すべて無料
- ✅ しつこい営業電話なし
※契約の義務なし・相場チェックだけでもOK
長期優良住宅化リフォーム推進事業の概要
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、国土交通省が所管する補助制度で、既存住宅の耐震性・省エネ性・劣化対策などの性能を向上させるリフォームを支援しています。良質な住宅ストックの形成と、子育てしやすい生活環境の整備を目的としています。
この制度の特徴は、住宅全体の性能を総合的に引き上げるリフォームに補助金が出る点です。キッチンだけ、お風呂だけといった部分的なリフォームではなく、住宅の基本性能を底上げする計画的なリフォームが対象になります。
補助率と上限額
補助率は対象工事費の3分の1です。補助の上限額は住宅性能の向上レベルに応じて異なり、以下のとおりです。
評価基準型は、一定の性能基準を満たすリフォームが対象で、補助上限は1戸あたり80万円です。認定長期優良住宅型は、リフォーム後に長期優良住宅(増改築)の認定を取得する場合で、補助上限は1戸あたり160万円です。
さらに、以下の条件に該当する場合は最大50万円の加算があります。三世代同居対応改修を行う場合、若者・子育て世帯がリフォームを行う場合、既存住宅を購入してリフォームを行う場合の3つです。加算を含めると、最大210万円の補助が受けられます。
補助額の計算例:工事費600万円の評価基準型リフォームの場合、600万円×1/3=200万円ですが、上限80万円のため補助額は80万円となります。子育て世帯なら加算50万円が加わり、合計130万円の補助になります。
対象となるリフォーム工事
補助対象となる工事は、大きく分けて「性能向上工事」と「その他の工事」があります。
性能向上工事(必須)
以下の性能項目のうち、1つ以上の性能向上が認められる工事が必須です。
劣化対策は、住宅の構造躯体の劣化を防ぐ工事で、床下・小屋裏の点検口の設置、防腐・防蟻処理などが含まれます。耐震性向上は、旧耐震基準の住宅を新耐震基準に適合させる補強工事です。省エネルギー対策は、断熱改修やエコ設備の導入により省エネ性能を高める工事です。維持管理・更新の容易性は、給排水管の点検・更新を容易にする工事です。
このうち断熱まわりは、工事を待つ間にも窓の断熱シートなどで体感を確かめておくと、どこを優先すべきかの判断材料になります。
その他の補助対象工事
性能向上工事と合わせて行う場合、以下の工事も補助対象になります。三世代同居対応改修として、キッチン・浴室・トイレ・玄関のいずれか2つ以上を設置する工事があります。子育て世帯向け改修として、子どもの安全対策やキッズスペースの整備があります。バリアフリー改修やインスペクションの費用も対象です。

申請に必要な条件
インスペクション(建物状況調査)の実施
この制度を利用するには、リフォーム前にインスペクション(建物状況調査)を実施することが義務付けられています。建築士などの専門家が住宅の劣化状況を調査し、その結果に基づいてリフォーム計画を立てます。インスペクションの費用も補助対象に含まれます。
維持保全計画の作成
リフォーム後も住宅の性能を維持するための計画書(維持保全計画)の作成が必要です。点検時期や修繕の計画をあらかじめ定めることで、住宅の長寿命化を図ります。
計画書やインスペクションの報告書は、数年後の点検時にも見返すことになります。住宅関係の書類をまとめて立てておけるファイルボックスがあると管理がラクです。
登録事業者による施工
補助金の申請は事業者登録を受けたリフォーム会社が行います。施主が直接申請する必要はありませんが、リフォーム会社がこの制度の登録事業者であることが前提条件です。リフォーム会社を選ぶ際は、登録の有無を確認しましょう。
補助下限額
1申請あたりの補助金額が10万円以下(対象工事費30万円以下)の場合は対象外です。ある程度の規模のリフォームであることが条件になっています。
申請の流れ
申請から補助金交付までの基本的な流れは以下のとおりです。
ステップ1は、リフォーム会社への相談です。登録事業者であるリフォーム会社に相談し、補助金を活用したリフォーム計画を立てます。
ステップ2は、インスペクションの実施です。建築士が住宅の劣化状況を調査し、リフォームの優先箇所を特定します。
ステップ3は、リフォーム計画の策定と維持保全計画の作成です。性能向上の目標を定め、工事内容と今後のメンテナンス計画を策定します。
ステップ4は、交付申請です。リフォーム事業者が交付申請を行い、承認を受けます。
ステップ5は、工事の実施と完了報告です。工事完了後にリフォーム事業者が完了報告を行い、補助金が交付されます。

他の補助金制度との違いと併用
みらいエコ住宅2026事業との違い
みらいエコ住宅2026事業は省エネリフォームに特化した補助金で、比較的小規模な工事でも利用しやすい制度です。一方、長期優良住宅化リフォーム推進事業は住宅全体の性能向上を対象とし、インスペクションや維持保全計画が必要な分、より大規模で計画的なリフォームに適しています。
併用の可否
原則として、同一の工事に対して複数の国の補助金を重複して受けることはできません。ただし、異なる工事に対して別々の制度を適用することは可能な場合があります。たとえば、長期優良住宅化リフォーム推進事業で耐震・劣化対策を行い、先進的窓リノベ事業で窓の断熱改修を行うといった使い分けが考えられます。
よくある質問(Q&A)
Q. 築何年の住宅が対象ですか?
築年数の制限は明確に定められていませんが、性能向上の余地がある既存住宅が対象です。特に旧耐震基準(1981年以前)の住宅は、耐震補強と合わせて活用するメリットが大きいです。
Q. マンションでも利用できますか?
専有部分のリフォームについては、戸建て住宅と同様に利用できます。共用部分は管理組合が主体となる場合に対象となります。
Q. インスペクションにはいくらかかりますか?
一般的にインスペクションの費用は5万〜10万円程度です。この費用も補助対象に含まれるため、実質的な負担は軽減されます。
Q. リフォーム後に長期優良住宅の認定は必須ですか?
必須ではありません。評価基準型(補助上限100万円)では認定を取得しなくても利用できます。認定長期優良住宅型(補助上限160万円)を選ぶ場合は、長期優良住宅の認定取得が必要です。

まとめ
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の耐震性・省エネ性・劣化対策を総合的に向上させるリフォームに対して、最大210万円の手厚い補助が受けられる制度です。インスペクションの実施と維持保全計画の作成が必要ですが、住宅の現状を正確に把握したうえで計画的にリフォームできるというメリットがあります。
子育て世帯や三世代同居を検討している方には加算措置もあり、幅広い世帯が活用できます。大規模なリフォームを検討している方は、登録事業者であるリフォーム会社に早めに相談し、補助金を活用した計画を立てましょう。


