キッチンの収納が足りない、食材や調味料が溢れて片付かない。そんな悩みを解決してくれるのがパントリー(食品庫)です。パントリーがあれば、食材のストックや調理器具、日用品をまとめて収納でき、キッチンをいつもスッキリと保つことができます。
この記事では、パントリーをリフォームで設置する際の費用相場、タイプ別の特徴、おすすめの間取りパターンまで詳しく解説します。キッチンまわりの収納力を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。

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パントリーとは?設置するメリット
パントリーとは、キッチンの近くに設ける食品や日用品のための専用収納スペースのことです。食品庫とも呼ばれ、欧米の住宅では古くから取り入れられてきましたが、日本でもリフォームや新築時に設置する方が増えています。
パントリーを設置するメリット
- キッチンがスッキリ片付く:食材のストックや使用頻度の低い調理器具をパントリーに移すことで、キッチン本体の収納にゆとりが生まれる
- まとめ買いや災害備蓄に便利:大量の食品や水をストックするスペースを確保できるため、まとめ買いや防災備蓄に適している
- 食品管理がしやすい:在庫が一目でわかるので、同じものを二重に買ってしまう無駄が減る
- 生活感を隠せる:ゴミ箱や家電など、見せたくないものをパントリーに収めることも可能
パントリーのタイプと特徴
パントリーには大きく分けて3つのタイプがあり、設置するスペースや予算によって選択肢が変わります。
壁面タイプ(壁付けパントリー)
壁の一面に棚を設置するシンプルなタイプです。奥行き30〜45cm程度の棚板を壁に設置するだけなので、比較的狭いスペースでも設置可能です。費用も抑えやすく、手軽に導入できるのがメリットです。
ただし、収納した中身が通路や室内から見えやすいため、扉やロールスクリーンを取り付けて目隠しをする工夫が必要になる場合があります。
造作の前にどれくらいの容量が必要かを試したいなら、キッチン脇にスチールラックを一台置いてみる方法もあります。必要な段数や奥行きの見当がつきます。
ウォークインタイプ
小部屋のようなスペースを設けて、中に入って出し入れできるタイプです。大容量の収納が確保でき、中身を外から隠せるのがメリットです。1〜2畳程度のスペースがあれば設置できます。
一方で、壁面タイプよりも工事規模が大きくなるため、費用は高めになります。また、換気対策を行わないと湿気やにおいがこもりやすい点にも注意が必要です。
ウォークスルータイプ
キッチンと玄関や勝手口をつなぐ通路に収納棚を設けるタイプです。買い物から帰ってそのまま食材を収納できる動線になるため、家事効率が非常に良くなります。
ただし、通路として使えるスペースと収納スペースの両方を確保する必要があるため、ある程度の面積が必要です。

パントリー設置の費用相場
パントリーの設置費用は、タイプやサイズ、工事内容によって大きく異なります。
タイプ別の費用目安
- 壁面タイプ(0.5畳程度):10万円〜30万円
- ウォークインタイプ(1〜2畳程度):20万円〜50万円
- ウォークスルータイプ:30万円〜70万円
- 間取り変更を伴う大規模工事:50万円〜100万円以上
費用に影響する主な要素
パントリーの設置費用は以下の要素によって変動します。
- 棚の素材とグレード:集成材の棚板であれば比較的安価だが、造作家具として仕上げると費用が上がる
- 扉の有無と種類:引き戸や折れ戸を付ける場合は追加費用が発生する
- 電気工事:コンセントや照明を設置する場合の追加費用
- 換気設備:換気扇を設置する場合の追加費用
- 間取り変更の有無:壁の撤去や新設が伴うと大幅に費用が上がる
パントリーのおすすめ間取りパターン
パントリーの配置は、使い勝手を大きく左右します。おすすめの間取りパターンを紹介します。
キッチン横に隣接させる
最もスタンダードな配置です。調理中に必要な食材や調味料をすぐに取り出せるため、調理の効率が上がります。壁面タイプやウォークインタイプのどちらにも対応しやすい配置です。
キッチンと玄関の間に配置する
ウォークスルータイプに適した間取りです。買い物から帰ってきてすぐに食材を収納し、そのままキッチンへ向かえる動線が実現します。共働きのご家庭やまとめ買いが多い方に人気の配置です。
キッチンと勝手口の間に配置する
勝手口がある住宅であれば、キッチンと勝手口の間にパントリーを設ける方法もあります。ゴミ出しの動線と兼用できるため、家事の効率がさらにアップします。
キッチン背面に配置する
対面キッチンの背面(ダイニング側から見える壁面)にパントリーを設ける方法です。扉付きにすれば来客時にサッと閉められて生活感を隠せるのがメリットです。
扉を造作するほどではない場合、つっぱり式のロールスクリーンを下ろすだけでも視線は切れます。工事を伴わないので賃貸でも使えます。
パントリー設置で失敗しないための注意点
パントリーは便利な収納スペースですが、計画を誤ると使いにくくなってしまうこともあります。以下の注意点をチェックしておきましょう。
- 奥行きを深くしすぎない:奥行きが深すぎると奥のモノが取り出しにくい。30〜45cm程度が使いやすい
- 換気対策を忘れない:食品を保管するため、湿気やにおいがこもらないよう換気扇や通気口を設ける
- 照明を忘れない:特にウォークインタイプは暗くなりがちなので、照明の設置を計画に含める
- 可動棚にする:収納するモノに合わせて棚の高さを変えられるよう、可動式の棚板にしておくと便利
- コンセントの設置:炊飯器やホームベーカリーなどの家電を置く予定がある場合はコンセントも設置する

パントリーの収納力を上げるテクニック
パントリーを設置しても、収納方法を工夫しないと「ただの物置」になってしまいます。以下のテクニックを参考に、使いやすいパントリーを目指しましょう。
カテゴリ分けとラベリング
食品は「缶詰・乾物」「調味料」「お菓子」「飲料」などカテゴリ別にまとめて収納しましょう。カゴやボックスにラベルを貼っておくと、家族の誰が見てもどこに何があるかわかりやすくなります。
賞味期限の管理ルール
新しく購入した食品は奥に入れ、古いものを手前に並べる「先入れ先出し」のルールを徹底しましょう。棚板の手前側を「消費する食品」のゾーンにしておくと、食品ロスの削減にもつながります。
上段・中段・下段の使い分け
よく使うものは目線〜腰の高さ(中段)に、重いもの(飲料ケースや米など)は下段に、使用頻度の低いもの(イベント用の食器や備蓄品)は上段に配置するのが基本です。この配置を守るだけで、日常の出し入れがグッと楽になります。
よくある質問(Q&A)
Q. マンションでもパントリーは設置できる?
できます。キッチン周辺の間取り変更が可能であれば、ウォークインタイプも設置可能です。壁面タイプなら間取り変更なしで設置できる場合もあります。マンションのリフォームでは管理規約の確認が必要なので、事前に管理組合に相談しましょう。
Q. パントリーに適した広さはどのくらい?
壁面タイプなら幅90cm×奥行き45cm程度から設置可能です。ウォークインタイプなら1畳(約1.8平米)あればしっかりとした収納スペースが確保できます。家族の人数やストックする食材の量に合わせて広さを決めましょう。
Q. パントリーの棚は固定棚と可動棚、どちらがいい?
可動棚がおすすめです。収納するモノは時期によって変わるため、棚板の位置を自由に変えられる方が格段に使い勝手が良くなります。ダボレールを使った可動棚なら、棚板の追加も簡単です。
Q. パントリーに扉は付けた方がいい?
リビングやダイニングからパントリーの中身が見える位置にある場合は、扉を付けた方が生活感を隠せてスッキリ見えます。引き戸やロールスクリーンなら開閉時のスペースが不要なので、狭い場所にも適しています。一方、キッチンの奥など目につきにくい場所であれば、扉なしの方が出し入れの手間が省けて便利です。
Q. パントリーの費用を抑えるコツは?
費用を抑えるポイントは3つあります。まず、間取り変更を伴わない壁面タイプを選ぶことで工事費を大幅に抑えられます。次に、棚板はホームセンターで購入してDIYで取り付けるという方法も有効です。最後に、複数のリフォーム業者から見積もりを取って比較検討することで、適正価格で施工してもらえる業者を見つけましょう。
パントリーリフォームの工期と施工の流れ
パントリーの設置工事は、タイプによって工期が異なります。事前に把握しておくことで、リフォーム中の生活への影響を最小限に抑えられます。
壁面タイプの場合
壁面タイプなら工期は1〜3日程度で済むことが多いです。壁に棚柱(ダボレール)を取り付けて棚板を設置するシンプルな工事なので、キッチンが使えない期間もほぼありません。
この棚柱と棚受けは部材として市販されているので、後から棚板を1枚足すといった調整も自分でできます。
ウォークインタイプの場合
間仕切り壁の新設やドアの設置を伴うため、3〜7日程度の工期が目安になります。電気工事(照明やコンセントの設置)や換気設備の設置を含む場合は、さらに1〜2日追加されることがあります。
間取り変更を伴う場合
既存の壁を撤去して間取りを大きく変更する場合は、1〜2週間の工期が必要です。工事中はキッチンが使えなくなる期間が発生するため、仮設のキッチン設備や外食の手配を事前に計画しておきましょう。
まとめ
パントリーの設置費用は、壁面タイプで10万円〜30万円、ウォークインタイプで20万円〜50万円が目安です。間取り変更を伴う場合は50万円〜100万円以上になることもあります。
おすすめの間取りは、キッチンに隣接する配置か、キッチンと玄関をつなぐウォークスルー配置です。設置する際は、棚の奥行きを深くしすぎないこと、換気や照明の対策を忘れないことが大切です。
パントリーがあれば、キッチン周りの収納力が格段にアップし、日々の家事がグッと楽になります。キッチン収納にお悩みの方は、ぜひリフォーム業者に相談してみてください。
参考:フルリノ「キッチンパントリーをリフォームで増設!費用相場・間取り・事例まとめ」


