内窓(二重窓)の設置を検討し始めると、まず迷うのが「どのメーカーを選べばいいの?」という点ではないでしょうか。内窓は一度設置すると20年以上使い続けるものなので、メーカー選びは非常に重要です。
国内で内窓を販売している主要メーカーは、LIXIL・YKK AP・AGCの3社が代表的です。それぞれに特徴や強みがあり、断熱性能・デザイン・価格帯などに違いがあります。
この記事では、内窓の主要3メーカーを徹底比較し、それぞれの製品の特徴や選び方のポイントを詳しく解説します。あなたの住まいや目的にぴったりの内窓を見つける参考にしてください。
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内窓の主要3メーカーの概要
まずは、内窓市場を牽引する3つのメーカーについて基本情報を確認しましょう。
LIXIL(リクシル)は、国内最大手の建材メーカーです。内窓の代表製品「インプラス」は、国内シェアトップクラスを誇ります。豊富なカラーバリエーションとサイズ展開が特徴で、あらゆる窓に対応できる柔軟性があります。
YKK APは、サッシメーカーとして長い歴史を持つ会社です。内窓の代表製品「プラマードU」は、樹脂フレームの品質の高さと気密性に定評があります。断熱性能を重視する方から特に支持されています。
AGC(旭硝子)は、世界最大級のガラスメーカーです。内窓製品「まどまど」シリーズは、ガラスメーカーならではの高性能ガラスと防音性能が魅力です。特に防音目的で内窓を検討している方に人気があります。

LIXIL「インプラス」の特徴とメリット
LIXILの「インプラス」は、内窓市場で最も広く採用されている製品です。その人気の理由を詳しく見ていきましょう。
カラーバリエーションが豊富
インプラスは6色のフレームカラーを展開しています。ホワイトやライトウッドといった明るい色から、キャラメルウッドやダークブラウンといった落ち着いた色まで揃っており、部屋のインテリアに合わせやすいのが魅力です。
対応サイズの幅広さ
小窓からテラスドアまで、さまざまなサイズに対応しています。特殊な形状の窓にもオーダーメイドで対応できるため、「うちの窓には合わないかも」という心配がほとんどありません。
浴室用モデルがある
インプラスには浴室専用モデル「インプラス浴室仕様」が用意されています。湿気や水に強い素材を使用しており、浴室の断熱・結露対策にも対応できます。浴室用内窓を展開しているメーカーは少ないため、これは大きなアドバンテージです。
価格帯
インプラスの価格は、腰高窓(W1690×H1170)で約4万〜7万円程度(ガラス代・施工費込み)です。3社の中では最もコストパフォーマンスが高い傾向にあります。
YKK AP「プラマードU」の特徴とメリット
YKK APの「プラマードU」は、断熱性能と気密性で高い評価を受けている内窓です。
高い気密性と断熱性
プラマードUは、フレームの設計と気密材の配置にこだわっており、隙間からの空気漏れが非常に少ないのが特徴です。気密性が高いということは、断熱効果や防音効果もそれだけ高くなるということです。
樹脂フレームの品質
YKK APは樹脂窓の開発に長年取り組んでおり、フレームの耐久性と操作性に優れています。長年使っても建付けが狂いにくく、スムーズな開閉が維持される設計です。
木目調デザインが充実
プラマードUは木目調のカラーが美しく、和室や木の質感を活かしたインテリアにマッチします。全6色展開で、ナチュラルからダークまで幅広い選択肢があります。
価格帯
プラマードUの価格は、腰高窓で約5万〜8万円程度です。インプラスと比べるとやや高めですが、気密性能の高さを考えるとコストに見合った品質と言えます。

AGC「まどまど」の特徴とメリット
AGCの「まどまど」シリーズは、ガラスメーカーならではの強みを活かした内窓です。
防音性能がトップレベル
AGCはガラスの技術に関しては世界トップクラスのメーカーです。「まどまど」に使用される防音合わせガラスは、JIS規格の上位等級T-4をクリアする防音性能を持っています。幹線道路沿いや線路沿いなど、騒音が深刻な環境にお住まいの方には最適な選択です。
ガラスの選択肢が豊富
ガラスメーカーだけあって、選べるガラスの種類が非常に豊富です。防音合わせガラス、真空ガラス「スペーシア」、Low-E複層ガラスなど、目的に合わせた最適なガラスを選択できます。
真空ガラス「スペーシア」との組み合わせ
AGCの独自技術である真空ガラス「スペーシア」を内窓に組み込むことで、非常に高い断熱性能を実現できます。スペーシアは一般的な複層ガラスの約2倍の断熱性能を持つとされており、寒冷地で特に効果を発揮します。
価格帯
まどまどの価格は、腰高窓で約6万〜10万円程度です。3社の中では最も高価な傾向にありますが、防音性能を最優先する場合には最良の選択です。
3メーカーの比較まとめ
ここまで紹介した3メーカーの特徴を、目的別に整理してみましょう。
コスパ重視ならLIXIL「インプラス」がおすすめです。価格と性能のバランスが良く、カラーやサイズの対応力も高いため、初めての内窓リフォームには最適です。
断熱・気密性能重視ならYKK AP「プラマードU」がおすすめです。寒冷地にお住まいの方や、暖房効率を最大限に高めたい方に向いています。
防音性能重視ならAGC「まどまど」がおすすめです。騒音環境が厳しい立地にお住まいの方や、在宅ワークで静かな環境を求める方に最適です。
3社とも全国のリフォーム業者で取り扱いがありますが、業者によって得意なメーカーが異なります。見積もり時に「うちはどのメーカーの施工が多いですか?」と聞いてみると、その業者の施工実績から最適なメーカーを提案してもらえます。
内窓のフレーム素材の違い
内窓のフレームには主に「樹脂」が使われていますが、メーカーによって樹脂の品質や厚みが異なります。
樹脂フレームの最大のメリットは、熱伝導率がアルミの約1/1000という優れた断熱性です。アルミサッシが冬に冷たくなるのに対し、樹脂フレームは室温に近い温度を保つため、フレーム部分の結露も防げます。
フレームの色あせや劣化については、各メーカーともUV対策を施しているため、通常の使用環境であれば10年以上美しさを保てます。ただし、直射日光が強く当たる場所では若干の色あせが起こる可能性があるため、暗めの色を選ぶと目立ちにくくなります。

内窓選びで確認すべき5つのチェックポイント
メーカーだけでなく、内窓を選ぶ際に確認しておきたいポイントが5つあります。
1. 窓枠の奥行き
内窓を設置するには、既存の窓枠に最低でも7cm程度の奥行きが必要です。奥行きが足りない場合は、ふかし枠で対応できますが追加費用がかかります。
2. ガラスの種類
断熱目的なら複層ガラスかLow-Eガラス、防音目的なら防音合わせガラスを選びましょう。目的に合ったガラス選びが効果を最大化します。
3. フレームの色
部屋のインテリアとの調和を考えて選びましょう。各メーカーのショールームでは実物のサンプルを確認できるので、可能であれば足を運んでみることをおすすめします。
4. 補助金の対応状況
先進的窓リノベ事業などの補助金には対象製品が定められています。希望するメーカーの製品が補助金の対象かどうか、事前に確認しておきましょう。
5. 施工業者の実績
内窓の性能を最大限に発揮するには、正確な施工が不可欠です。選んだメーカーの施工実績が豊富な業者を選ぶことで、気密性や操作性の品質が上がります。
実際の施工業者を探す際は、リフォームナビやホームプロなどの一括見積もりサービスが便利です。
LIXIL・YKK APともに全国にショールームを展開しています。カタログだけではわからない操作感やフレームの質感を確認するために、契約前に一度は訪問することを強くおすすめします。予約不要で見学できるショールームも多いです。


