「冬になると窓が結露でビショビショ…」「暖房をつけても窓際が寒い…」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、窓まわりの不快感は二重窓(内窓)リフォームで劇的に改善できます。
二重窓リフォームは、既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付ける工事です。大がかりな壁の工事が不要なので、比較的手軽に実施できるのが魅力。それでいて、断熱性・防音性・結露防止という3つの効果を同時に得られるため、コストパフォーマンスの高いリフォームとして注目されています。
この記事では、二重窓リフォームの費用相場から具体的な効果、メーカーごとの特徴、さらには補助金の活用方法まで詳しく解説します。窓まわりのお悩みを解決したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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二重窓(内窓)リフォームとは?基本の仕組み
二重窓リフォームとは、今ある窓の室内側に新しい窓(内窓)を設置する工事のことです。外窓と内窓の間に空気の層ができることで、断熱・防音・結露防止といった効果が生まれます。
一般的な窓は1枚のガラスで外気と室内を隔てているだけなので、熱の出入りが非常に大きくなります。住宅の熱損失のうち、窓からの熱ロスは約50〜70%とも言われています。二重窓にすることで、この熱ロスを大幅に削減できるのです。
施工方法はシンプルで、既存の窓枠の内側にレールを取り付け、そこに内窓をはめ込むだけ。壁を壊したり外壁を触ったりする必要がないため、1箇所あたり30分〜1時間程度で設置が完了します。マンションでも管理組合の許可を得やすいリフォームです。

二重窓リフォームの費用相場を窓のサイズ別に解説
二重窓リフォームの費用は、窓のサイズやガラスの種類によって変わります。ここでは一般的な費用相場をサイズ別にまとめました。
小窓(トイレ・浴室など)の費用
幅70cm×高さ90cm程度の小窓の場合、1箇所あたり約3万〜5万円が相場です。ガラスの種類を複層ガラスやLow-Eガラスにすると、さらに1万〜2万円ほど上乗せされます。
腰高窓(リビング・寝室など)の費用
幅170cm×高さ110cm程度の腰高窓の場合、1箇所あたり約5万〜8万円が目安です。リビングなど面積の大きい窓は、それだけガラス面積が増えるためコストも上がります。
掃き出し窓(バルコニーに面した窓)の費用
幅170cm×高さ180cm程度の掃き出し窓は、1箇所あたり約8万〜15万円が相場です。掃き出し窓はサイズが大きい分、断熱効果も高くなるため、優先的に設置するのがおすすめです。
家全体で設置した場合の総額
一般的な3LDKの住宅で主要な窓に二重窓を設置する場合、総額で30万〜60万円程度が目安になります。窓の数が10箇所前後の住宅が多いですが、すべての窓に設置する必要はなく、結露がひどい箇所や寒さが気になる箇所を優先するのが賢い選択です。
複数箇所をまとめて依頼すると、出張費や工賃が割安になるケースがほとんどです。1箇所だけの工事よりも、気になる窓をまとめて依頼するほうがトータルコストは下がります。また、補助金制度を活用すれば、実質的な負担をさらに軽減できます。
二重窓リフォームの3つの効果
二重窓リフォームで得られる効果は大きく3つあります。それぞれの効果を具体的な数値とともに解説します。
効果1:断熱性の向上で冷暖房費を削減
二重窓を設置すると、外窓と内窓の間に空気層ができます。空気は熱を伝えにくい性質があるため、この空気層が断熱材の役割を果たします。一般的に、二重窓の設置で暖房費が約20〜30%削減できると言われています。
特にLow-E複層ガラスを使った内窓にすると、断熱性能がさらに向上します。冬は室内の暖かさを逃がさず、夏は外からの熱の侵入を防ぐため、年間を通じて快適な室温を維持しやすくなります。
効果2:結露の大幅な軽減
結露は、室内の暖かく湿った空気が冷たいガラス面に触れることで発生します。二重窓にすると、室内側のガラスが冷えにくくなるため、結露の発生を大幅に抑えられます。
結露はカビやダニの原因にもなり、アレルギーや建材の劣化にもつながります。二重窓で結露を防ぐことは、健康面でも住宅の長寿命化という面でも大きなメリットです。
効果3:防音効果で静かな住環境
二重窓は防音対策としても非常に効果的です。外窓と内窓の間の空気層が音を吸収し、外部の騒音を約40dB低減できるとされています。これは、幹線道路沿いの騒がしい環境を図書館並みの静けさに変えるレベルです。
交通量の多い道路沿いにお住まいの方や、近隣の生活音が気になる方には、特に効果を実感しやすいリフォームです。

ガラスの種類と選び方
二重窓に使うガラスの種類によって、性能と費用が大きく変わります。目的に合ったガラスを選ぶことが大切です。
単板ガラス
最もシンプルな1枚ガラスです。費用を抑えたい場合に適していますが、断熱性能は複層ガラスに比べると劣ります。防音目的であれば単板ガラスでも十分な効果があります。
複層ガラス(ペアガラス)
2枚のガラスの間に空気層を設けたガラスです。単板ガラスに比べて断熱性が高く、結露防止効果も優れています。費用は単板ガラスより1万〜2万円ほど高くなりますが、断熱性能を重視するならこちらがおすすめです。
Low-E複層ガラス
複層ガラスの片面に特殊な金属膜をコーティングしたガラスです。遮熱タイプと断熱タイプがあり、西日が強い部屋には遮熱タイプ、北側の寒い部屋には断熱タイプが適しています。費用は複層ガラスからさらに5,000円〜1万円ほどの上乗せです。
真空ガラス
2枚のガラスの間を真空にしたガラスです。空気層よりもさらに高い断熱性能を持ちますが、費用は最も高くなります。特に寒冷地や断熱性能を最大限に高めたい場合に選ばれます。
二重窓リフォームで使える補助金制度
二重窓リフォームは省エネリフォームに該当するため、国や自治体の補助金を活用できる可能性があります。
先進的窓リノベ事業
環境省が実施する補助金制度で、内窓設置に対して1箇所あたり最大で数万円の補助を受けられます。補助額は窓のサイズや性能によって異なります。予算には上限があるため、申請は早めに行うのがおすすめです。
詳しい条件や申請方法は先進的窓リノベ事業の公式サイトで確認できます。
自治体独自の補助金
お住まいの自治体によっては、独自のリフォーム補助金制度を設けているケースがあります。国の補助金と併用できる場合もあるため、住宅リフォーム支援制度検索サイトで調べてみることをおすすめします。
補助金は工事着工前に申請が必要なケースがほとんどです。工事を始めてからでは申請できない場合があるので、必ず事前にリフォーム業者と相談しましょう。また、補助金の対象となる製品や施工業者が限定されている場合もあります。

二重窓リフォームの施工の流れ
二重窓リフォームの施工は、以下の流れで進みます。
ステップ1:現地調査・採寸
リフォーム業者が自宅を訪問し、窓のサイズや状態を確認します。既存の窓枠に内窓が設置できるかどうかの確認も行います。窓枠の奥行きが足りない場合は、ふかし枠と呼ばれる補助部材を使うこともあります。
ステップ2:見積もり・契約
採寸結果をもとに見積もりが作成されます。ガラスの種類やフレームの色などを選び、最終的な金額を確認してから契約します。
ステップ3:製品の製作
注文後、メーカーで内窓が製作されます。製作期間は通常1〜2週間程度です。
ステップ4:施工
製品が届いたら施工開始です。1箇所あたり30分〜1時間程度で、壁を壊すような工事は一切ありません。騒音もほとんどないため、近隣への配慮もほぼ不要です。
二重窓リフォームで失敗しないための注意点
二重窓リフォームは比較的シンプルな工事ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
窓枠の奥行きを確認する
内窓を設置するには、既存の窓枠に一定の奥行き(通常7cm以上)が必要です。奥行きが足りない場合はふかし枠で対応できますが、見た目や費用に影響することがあります。
開閉のしやすさを確認する
内窓を設置すると、窓の開閉が2回になります。頻繁に出入りする掃き出し窓の場合、この手間がストレスに感じる方もいます。設置前に実際の使い勝手をショールームで確認するのがおすすめです。
複数の業者から見積もりを取る
同じ製品でも業者によって施工費や値引き率が異なります。最低でも2〜3社から見積もりを取り、比較検討することが大切です。ホームプロなどのリフォーム一括見積もりサイトを活用すると、効率的に比較できます。

二重窓リフォームはこんな人におすすめ
二重窓リフォームは、以下のような悩みを持つ方に特におすすめです。
まず、冬場の結露に悩んでいる方。毎朝の窓拭きから解放されるだけでなく、カビの発生も防げます。次に、暖房費が高いと感じている方。窓からの熱損失を減らすことで、冷暖房効率が上がり光熱費を削減できます。
さらに、道路や線路の近くにお住まいで騒音が気になる方にも効果的です。二重窓の防音効果は非常に高く、生活の質が大きく向上します。マンションにお住まいの方でも、室内側の工事のみなので管理規約に抵触しにくいのもメリットです。


