「夏は暑くて冬は寒い」「エアコンをつけてもなかなか部屋が快適にならない」「光熱費が高すぎる」――こうした悩みの原因は、住宅の断熱性能が不足していることにあるかもしれません。断熱リフォームは、住まいの快適性と省エネ性を大幅に向上させる効果的な手段です。
しかし、断熱リフォームの費用はピンからキリまであり、「どこをどれだけ断熱すれば、どれくらい効果があるのか」がわかりにくいのが実情です。せっかくお金をかけるなら、費用対効果の高い断熱リフォームを実現したいところです。
この記事では、断熱リフォームの費用相場と具体的な光熱費削減効果を、施工部位ごとにわかりやすく解説します。快適で経済的な住まいづくりの参考にしてください。
🏠 リフォームの一括見積もり
複数の優良会社から無料で見積もりが届きます

- ✅ 最短30秒で一括見積もり完了
- ✅ 優良リフォーム会社を最大8社紹介
- ✅ 見積もり・相談すべて無料
- ✅ しつこい営業電話なし
※契約の義務なし・相場チェックだけでもOK
断熱リフォームの種類と費用相場
断熱リフォームは施工する部位によって費用と効果が異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
窓の断熱リフォーム
住宅の熱の出入りの約50〜70%は窓から発生すると言われています。そのため、窓の断熱リフォームは最もコストパフォーマンスの高い施工として注目されています。
内窓(二重窓)の設置は1箇所あたり約5万〜15万円、窓全体の交換は1箇所あたり約10万〜30万円が相場です。住宅全体の窓を対策する場合、内窓設置で約30万〜80万円、窓交換で約80万〜200万円程度になります。
内窓は既存の窓の内側にもう1枚窓を取り付ける方法で、工事も1箇所あたり1時間程度と手軽です。断熱効果に加えて、防音効果も期待できるのが嬉しいポイントです。
壁の断熱リフォーム
壁の断熱リフォームには、壁の内側から断熱材を充填する「内断熱」と、外壁の外側に断熱材を張る「外断熱」の2つの方法があります。
内断熱の費用は延べ床面積30坪程度の住宅で約80万〜150万円です。壁の内側に断熱材を入れるため、室内側の壁を剥がす工事が必要になります。
外断熱は同じ条件で約150万〜300万円と高額ですが、建物を外側から丸ごと覆うため断熱効果は非常に高く、ヒートブリッジ(熱橋)を防げるのが最大のメリットです。住みながらの工事が可能なのも利点です。

天井・屋根の断熱リフォーム
夏の暑さ対策として効果が高いのが天井・屋根の断熱です。夏場の屋根表面温度は70度以上になることもあり、天井裏の断熱が不十分だと、その熱がそのまま室内に伝わってきます。
天井裏に断熱材を敷き込む方法は約15万〜35万円、屋根の裏側に断熱材を吹き付ける方法は約30万〜60万円が相場です。天井裏からの施工であれば、室内の工事は最小限で済みます。
床の断熱リフォーム
冬場の「足元の冷え」は、床の断熱性能が不足していることが大きな原因です。床下から断熱材を追加する方法は約20万〜40万円、床を剥がして断熱材を施工する方法は約30万〜60万円程度です。
床下からの施工が可能な場合は、室内への影響が少なく、費用も抑えられます。ただし、床下の空間が狭い場合は施工が困難なこともあります。
住宅全体の断熱リフォーム
窓・壁・天井・床を全て断熱リフォームする場合の費用は、30坪程度の住宅で約200万〜500万円が目安です。部分的な施工に比べて費用は大きくなりますが、断熱効果は格段に高くなります。
予算に限りがある場合は、窓の断熱から始めるのが最も効率的です。窓の断熱だけでも体感温度は大きく変わり、光熱費の削減効果も期待できます。
断熱リフォームの光熱費削減効果
断熱リフォームに興味がある方が最も気になるのは、「実際にどれくらい光熱費が下がるのか」ということでしょう。具体的な数字を見ていきます。
窓の断熱で年間2万〜4万円の削減
内窓を設置するだけで、冷暖房費が年間約15〜30%削減されるというデータがあります。金額にすると、年間約2万〜4万円の光熱費削減が期待できます。内窓の設置費用が30万〜80万円とすると、10〜20年程度で元が取れる計算になります。
住宅全体の断熱で年間5万〜10万円の削減
住宅全体の断熱リフォームを行った場合、冷暖房費が年間30〜50%程度削減できるとされています。年間の光熱費が20万円の家庭であれば、5万〜10万円の節約になります。
光熱費の削減に加えて、エアコンの運転時間が減ることで設備の寿命が延びるという副次的な効果もあります。
健康面への効果も見逃せない
断熱リフォームの効果は光熱費の削減だけではありません。室内の温度差を解消することで、ヒートショックのリスクを大幅に軽減できます。ヒートショックは年間の死亡者数が交通事故を上回るとも言われており、特に高齢者がいる家庭では断熱リフォームの健康上のメリットは非常に大きいです。
また、結露の発生が抑えられることで、カビやダニの発生を防ぎ、アレルギー症状の改善にもつながります。

断熱リフォームで使える補助金・減税制度
断熱リフォームは国が推進している省エネ施策の一環であるため、充実した補助金制度が用意されています。
先進的窓リノベ事業
窓の断熱改修に特化した補助金制度です。内窓の設置や窓ガラスの交換、窓全体の交換に対して補助が出ます。補助額は1戸あたり最大100万円と手厚い制度です。
補助率も高く、工事費用の半額以上がカバーされるケースも珍しくありません。窓の断熱リフォームを検討している方は、必ずこの制度の利用を検討しましょう。
みらいエコ住宅2026事業
省エネリフォーム全般に対する補助金制度で、断熱改修も対象に含まれます。補助上限額は1戸あたり40万〜100万円程度で、改修前後の断熱性能の引き上げ幅によって金額が変わります。
所得税の省エネ改修減税
一定の省エネ基準を満たす断熱リフォームを行った場合、工事費用の10%(上限25万円)が所得税から控除されます。窓の断熱、天井・壁・床の断熱がそれぞれ対象です。
固定資産税の減額
省エネ改修を行った住宅は、翌年度の固定資産税が3分の1に減額される制度があります。適用には工事完了後3か月以内の申告が必要です。
最新の補助金情報は国土交通省の住宅リフォーム支援制度検索サイトで確認できます。また、省エネリフォームの詳しい情報は資源エネルギー庁の省エネポータルサイトも参考になります。
補助金制度は年度ごとに内容が変更されたり、予算上限に達して早期に受付終了になることがあります。最新情報を確認のうえ、早めに申請手続きを進めましょう。
断熱材の種類と特徴
断熱リフォームに使用される断熱材にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解しておくと、業者との打ち合わせがスムーズになります。
グラスウール
最も一般的な断熱材で、ガラス繊維から作られています。価格が安く、防火性にも優れています。ただし、湿気を吸うと断熱性能が低下するため、適切な防湿処理が必要です。
セルロースファイバー
新聞紙を再生した断熱材で、調湿性能に優れているのが最大の特徴です。吹き込み施工で隙間なく充填できるため、断熱性能が安定しやすいです。グラスウールよりやや高価ですが、環境にやさしい素材として人気が高まっています。
硬質ウレタンフォーム
現場で直接吹き付ける施工方法のため、複雑な形状にも隙間なく対応できます。断熱性能が高く、気密性も同時に確保できるのがメリットです。費用はグラスウールの1.5〜2倍程度です。
フェノールフォーム
薄くても高い断熱性能を発揮するのが特徴の断熱材です。壁の厚みを抑えたい場合や、限られたスペースで最大の断熱効果を得たい場合に適しています。価格は高めですが、性能面では最も優れた断熱材の1つです。

断熱リフォームの業者選びのポイント
断熱リフォームは目に見えない部分の工事であるため、施工品質が業者の技術力に大きく左右されます。信頼できる業者を見つけるためのポイントを確認しましょう。
断熱リフォームの実績が豊富か
断熱工事には専門的な知識と技術が求められます。断熱材の選定、防湿処理、気密処理など、一つひとつの施工が正確でないと、十分な効果が得られません。断熱リフォームの施工実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
断熱性能の数値を説明してくれるか
「暖かくなりますよ」という曖昧な説明ではなく、UA値(外皮平均熱貫流率)やQ値(熱損失係数)といった具体的な数値で断熱性能の改善を説明してくれる業者は信頼できます。
補助金申請のサポートがあるか
断熱リフォームには複数の補助金制度が利用できますが、申請手続きが複雑な場合もあります。補助金の申請を代行してくれる業者であれば、手間を省きながらスムーズに補助金を受け取ることができます。
断熱リフォームの相談は住宅リフォーム・紛争処理支援センターでも受け付けています。


