「お風呂のお湯がすぐ冷めてしまう」「家族の入浴時間がバラバラで、毎回お湯を張り直している」。追い焚き機能がないお風呂をお使いの方にとって、これは日常的な悩みではないでしょうか。追い焚き機能があれば、冷めたお湯を温め直してそのまま入浴できるため、水道代とガス代の節約にもつながります。
お風呂に追い焚き機能を後付けする費用は15〜50万円が相場です。既存の給湯器を追い焚き対応モデルに交換する工事が中心で、浴槽への穴あけや配管工事が必要になるケースもあります。ユニットバス全体の交換を伴う場合は100〜150万円程度になることもあります。
この記事では、追い焚き機能の後付け費用を工事パターン別に詳しく解説します。工事の流れや注意点、追い焚きの代替手段もまとめているので、お風呂の温度問題を解決したい方はぜひ参考にしてください。

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追い焚き後付け工事の費用一覧
追い焚き機能の後付け費用は、工事の規模や住宅の状況によって異なります。
| 工事パターン | 費用相場 | 工期 |
|---|---|---|
| 給湯器の交換のみ(追い焚き対応モデルへ) | 15〜30万円 | 半日〜1日 |
| 給湯器交換+浴槽の穴あけ+配管工事 | 25〜50万円 | 1〜2日 |
| ユニットバスの交換(追い焚き付きへ) | 80〜150万円 | 3〜5日 |
| 在来浴室→ユニットバス(追い焚き付き) | 100〜150万円 | 5〜7日 |
もっとも手頃な方法は「給湯器の交換のみ」です。ただし、これは浴槽にすでに追い焚き用の穴(循環金具)が付いている場合に限ります。穴がない場合は浴槽への穴あけ工事が必要になり、その分の費用が追加されます。
追い焚き後付け工事の費用内訳
給湯器の交換と配管工事を含む標準的な工事の費用内訳です。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 追い焚き対応給湯器(本体) | 10〜25万円 |
| 給湯器の設置工事費 | 3〜5万円 |
| 浴槽の穴あけ工事 | 1〜3万円 |
| 循環金具の設置 | 5,000〜1万円 |
| 追い焚き配管工事 | 3〜8万円 |
| 既存給湯器の撤去・処分費 | 5,000〜1万円 |
| リモコンの設置・交換 | 1〜2万円 |
給湯器の本体価格が費用のもっとも大きな部分を占めます。追い焚き対応のガス給湯器は、給湯専用タイプに比べて5〜10万円ほど高いのが一般的です。本体の実勢価格はネット通販でも確認できるので、見積もりの金額が妥当かどうかを判断する材料になります。
- 追い焚き対応の給湯器は「ふろ給湯器」「オートタイプ」「フルオートタイプ」と呼ばれるモデル
- オートタイプ:お湯張り+追い焚きに対応
- フルオートタイプ:お湯張り+追い焚き+自動保温+自動足し湯に対応
- フルオートのほうが2〜3万円高いが、機能は充実している

追い焚き後付け工事の流れ
一般的な追い焚き後付け工事(給湯器交換+浴槽穴あけ+配管工事)の流れを紹介します。
| 工程 | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1. 現地調査 | 浴槽の素材・設置状況・給湯器の位置を確認 | 30分〜1時間 |
| 2. 既存給湯器の撤去 | 古い給湯器を取り外す | 30分〜1時間 |
| 3. 浴槽の穴あけ | 浴槽の壁面に循環金具用の穴を開ける | 30分〜1時間 |
| 4. 追い焚き配管の設置 | 給湯器と浴槽をつなぐ配管を通す | 1〜3時間 |
| 5. 新しい給湯器の設置 | 追い焚き対応給湯器を取り付ける | 1〜2時間 |
| 6. リモコンの設置・配線 | 台所リモコン・浴室リモコンの取り付け | 30分〜1時間 |
| 7. 動作確認・試運転 | お湯張り・追い焚きの動作テスト | 30分 |
工事は1〜2日で完了するケースがほとんどです。工事当日はお風呂が使えなくなるため、銭湯やスーパー銭湯で入浴する方が多いです。
追い焚き後付けが難しいケース
追い焚き機能の後付けは多くの住宅で対応可能ですが、以下のケースでは工事が難しい、または費用が高額になることがあります。
- ホーロー浴槽の場合:穴あけが非常に難しく、対応できる業者が限られる。浴槽の交換が必要になるケースもある
- 浴槽と給湯器の距離が遠い場合:配管の延長が必要で追加費用がかかる
- マンションの場合:管理規約で外壁への工事や配管の変更が制限されていることがある
- 電気温水器を使用している場合:追い焚き対応モデルへの交換が必要で、電気工事も発生する
- ユニットバスの壁に穴あけが困難な場合:ユニットバス自体の交換が必要になることがある
特にマンションの場合は、管理組合への事前確認が必要です。給湯器の設置場所や配管経路に制約があることが多いため、リフォーム業者に現地調査を依頼する際にマンションであることを伝えておきましょう。
追い焚き機能のメリット
1. 水道代の節約
追い焚きがあれば、家族の入浴時間がバラバラでもお湯を張り直す必要がなくなります。一般的な浴槽(200リットル)のお湯を毎日張り直すと、月の水道代が1,500〜2,000円ほど余計にかかるとされています。追い焚きで済ませれば、この分を節約できます。
2. ガス代の削減
お湯を一から沸かすより、冷めたお湯を追い焚きするほうがエネルギー効率が良いケースが多いです。特に入浴間隔が2〜3時間程度の場合は、追い焚きのほうがガス代を抑えられます。
3. いつでも温かいお風呂に入れる
自動保温機能付きの給湯器なら、設定した温度を保ち続けてくれるため、いつお風呂に入っても適温のお湯が待っています。寒い冬場には特にありがたい機能です。
4. 残り湯の有効活用
追い焚きで温め直せるため、残り湯を翌日の入浴に再利用することもできます(衛生面には注意が必要です)。残り湯は洗濯にも使えるため、水の有効活用につながります。

追い焚きの代替手段
工事が難しい場合や、賃貸住宅で工事ができない場合の代替手段を紹介します。
バスヒーター(簡易追い焚き機)
浴槽に沈めてお湯を温める電気式の機器です。工事不要で使えるため、賃貸住宅でも導入できます。価格は3,000〜15,000円程度で購入できますが、温まるまでに時間がかかるのがデメリットです。
風呂湯保温器(蓄熱式)
電子レンジで温めて浴槽に入れるタイプの保温器です。完全にぬるくなったお湯を温め直すほどのパワーはありませんが、入浴後の保温には効果があります。価格は2,000〜5,000円程度です。
保温シート
浴槽の上にかぶせて放熱を防ぐアルミ製のシートです。お湯が冷める速度を遅らせる効果がありますが、温め直す機能はありません。入浴の間隔が短い場合には有効です。風呂ふたとの併用でさらに保温効果が高まります。
これらはあくまで応急的な手段です。長期的に使うのであれば、追い焚き機能を後付けするリフォームのほうがコスパも利便性も高いです。年間の光熱費削減分を考えると、数年で工事費の元が取れるケースも少なくありません。
追い焚き後付け費用を抑えるコツ
給湯器のグレードを調整する
フルオートタイプではなくオートタイプを選べば、2〜3万円ほど費用を抑えられます。自動保温や自動足し湯が不要な場合は、オートタイプで十分です。
給湯器の型落ち品を選ぶ
メーカーのモデルチェンジに伴い、旧モデルが割引価格で購入できることがあります。基本性能に大きな差はないため、コスト重視の方にはおすすめです。
複数社で見積もりを取る
給湯器の交換費用は業者によって本体の仕入れ価格に差があるため、複数社から見積もりを取ることが大切です。リショップナビやホームプロなどの一括見積もりサイトで効率的に比較できます。
お風呂のリフォームとセットで検討する
お風呂全体のリフォームを検討している場合は、追い焚き機能付きのユニットバスに交換するのがもっとも効率的です。お風呂リフォーム全体の費用は以下の記事で解説しています。

よくある質問(FAQ)
Q. 追い焚きの後付け工事にかかる日数は?
A. 給湯器の交換+配管工事で1〜2日程度です。ユニットバスの交換を伴う場合は3〜7日程度かかります。
Q. 賃貸でも追い焚きを後付けできる?
A. 大家さんや管理会社の許可があれば可能です。ただし、浴槽や壁に穴を開ける工事は原則として許可が下りにくいため、まずは相談してみてください。工事不要のバスヒーターなら賃貸でも使えます。
Q. 追い焚きを後付けすると光熱費はどのくらい変わる?
A. 毎日お湯を張り直していた場合、追い焚きに切り替えることで月2,000〜4,000円程度の光熱費節約が見込めます。家族の人数や入浴時間によって差がありますが、年間で見ると2〜5万円程度の節約効果があるとされています。
Q. 追い焚きと高温差し湯の違いは?
A. 追い焚きは浴槽のお湯を循環させて温める方式、高温差し湯は熱いお湯を足して温度を上げる方式です。追い焚きは水量が変わらないのがメリットですが、高温差し湯は給湯器のコストが安く済むケースがあります。
Q. オートとフルオートのどちらを選ぶべき?
A. 自動保温や自動足し湯の機能がほしい方はフルオートタイプがおすすめです。追い焚き機能だけあれば十分という方はオートタイプで問題ありません。価格差は2〜3万円程度です。
Q. エコキュート(電気)でも追い焚きはできる?
A. エコキュートにも追い焚き対応モデルがあります。ただし、エコキュートの追い焚きは貯湯タンクの熱を利用する仕組みのため、ガス給湯器に比べると温まるまでに時間がかかることがあります。
Q. 追い焚きの配管は掃除が必要?
A. 追い焚き配管は内部に湯垢や雑菌がたまるため、定期的な洗浄が推奨されます。市販の風呂釜洗浄剤を使えば自分でも掃除できます。年に1〜2回の洗浄で清潔な状態を保てます。特に残り湯を長時間放置する場合は、雑菌が繁殖しやすくなるため注意しましょう。
Q. 追い焚き付き給湯器のおすすめメーカーは?
A. ガス給湯器ではリンナイとノーリツが二大メーカーです。エコキュートではパナソニック・三菱電機・ダイキンなどが主要メーカーとなっています。各メーカーで省エネ性能や静音性に差があるので、リフォーム会社に相談して比較検討するのがおすすめです。


