「レンジフードの音がうるさくなってきた」「油汚れが取れなくて困っている」など、レンジフードの不調を感じている方も多いのではないでしょうか。レンジフードはキッチンの換気を担う重要な設備ですが、普段あまり意識しない分、交換のタイミングや費用がわからないという声も多く聞かれます。
レンジフードの交換費用は本体+工事費で6〜20万円が相場です。タイプやグレードによって金額は変わりますが、キッチンのリフォームの中では比較的リーズナブルに実施できる工事です。
この記事では、レンジフードの種類別の交換費用、選び方のポイント、交換時の注意点を解説します。今使っているレンジフードのタイプがわからない方のための見分け方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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レンジフードの種類と交換費用一覧
レンジフードには大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴と交換費用を見ていきましょう。
| 種類 | 本体価格 | 工事費 | 合計費用 |
|---|---|---|---|
| プロペラファン(壁付け型) | 1〜3万円 | 1〜2万円 | 2〜5万円 |
| ブーツ型(シロッコファン) | 3〜8万円 | 3〜5万円 | 6〜13万円 |
| スリム型(薄型シロッコファン) | 5〜15万円 | 3〜5万円 | 8〜20万円 |
現在主流なのはスリム型(薄型シロッコファン)で、デザイン性が高く掃除もしやすいことから、リフォーム時の採用率が高まっています。
レンジフードの種類ごとの特徴
プロペラファン(壁付け型)
昔ながらの「換気扇」タイプです。壁に直接取り付けて外に排気する構造で、構造がシンプルな分、本体価格が安いのが特徴です。ただし排気ダクトがないため、外壁に面した壁にしか設置できないという制約があります。
ブーツ型(深型)
逆三角形のフード形状が特徴的なタイプです。排気ダクトを通じて換気するため、設置場所の自由度が高いのがメリットです。価格帯は手頃ですが、フィルターや内部の掃除に手間がかかるというデメリットがあります。
スリム型(薄型)
フラットでスタイリッシュなデザインが特徴です。整流板の効果で少ない風量でも効率的に排気できるため、運転音が静かなモデルが多いです。お手入れのしやすさを重視した設計になっており、ノンフィルター構造を採用しているモデルもあります。
- プロペラファン→シロッコファン(ブーツ型・スリム型)への交換も可能
- プロペラファンからの交換時は、壁の穴を塞ぐアダプターが必要になることがある
- 幅は60cm・75cm・90cmの3サイズが一般的。コンロの幅以上のものを選ぶのが基本

レンジフード交換費用の内訳
レンジフードの交換にかかる費用の内訳を詳しく見てみましょう。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| レンジフード本体 | 1〜15万円 |
| 取り付け工事費 | 2〜4万円 |
| 既存レンジフードの撤去・処分費 | 5,000〜1万円 |
| ダクト延長・変更工事(必要な場合) | 1〜3万円 |
| 電気配線工事(必要な場合) | 5,000〜1万円 |
同じタイプ・同じサイズのレンジフードへの交換であれば、追加工事はほとんど不要です。ただし、プロペラファンからシロッコファンへの変更や、幅の異なるレンジフードへの交換では、ダクトの新設や下地補強などの追加工事が発生する場合があります。
レンジフードの交換タイミングと寿命
レンジフードの一般的な寿命は10〜15年です。以下のサインが出始めたら交換を検討しましょう。
- 運転音が大きくなった(異音がする)
- 吸い込みが弱くなった(料理の煙やにおいが残る)
- スイッチの反応が悪い
- 油汚れがひどく、掃除しても取れない
- ファンの回転が不安定になった
- 使用年数が10年を超えている
特に吸い込みの低下は要注意です。換気がうまくできないと、キッチンの壁や天井に油煙が付着し、内装の劣化を早める原因にもなります。

レンジフード選びの3つのポイント
1. 掃除のしやすさで選ぶ
レンジフードの不満で多いのが「掃除の手間」です。最近のスリム型はフィルターレス構造やワンタッチで部品を取り外せる仕組みを採用しており、お手入れが格段にラクになっています。掃除の手間を減らしたい方はスリム型をおすすめします。
2. 連動機能の有無
IHクッキングヒーターやガスコンロと連動して自動でON/OFFする機能を搭載したモデルもあります。コンロの火をつけると自動的に換気が始まり、消すと一定時間後に自動で止まるため、消し忘れの心配がありません。
3. 幅のサイズを確認する
消防法により、レンジフードの幅はコンロの幅以上にする必要があります。60cm幅のコンロには60cm以上、75cm幅のコンロには75cm以上のレンジフードを選びましょう。
レンジフード交換の費用を抑えるコツ
レンジフードの交換費用を抑えるためのポイントをまとめます。
コンロと同時に交換する
コンロの交換と同時にレンジフードも交換すると、出張費や工事費がセット割引になるケースが多いです。コンロとレンジフードの寿命はどちらも10〜15年程度なので、まとめて交換するのが効率的です。コンロ交換の費用については以下の記事で解説しています。

同タイプ・同サイズで交換する
現在のレンジフードと同じタイプ・同じサイズのものに交換すれば、ダクトの変更工事や下地補強が不要になり、工事費を抑えられます。
複数社の見積もりを比較する
レンジフードの本体価格は定価から大幅に値引きされるのが一般的です。業者によって仕入れ値が異なるため、複数社から見積もりを取ることでより安い価格を見つけやすくなります。リショップナビなどのリフォーム一括見積もりサイトも活用できます。


レンジフード交換時の注意点
マンションの場合は排気経路を確認
マンションでは排気ダクトが共用部分に接続されていることがあります。ダクトの径や排気方向の変更には管理組合の許可が必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。
吊戸棚との干渉に注意
レンジフードのタイプを変更する場合、上部の吊戸棚と干渉しないか確認が必要です。特にブーツ型からスリム型に変更する場合は、サイズや形状の違いで隙間ができることがあります。
コンロからレンジフードまでの高さを守る
消防法により、レンジフードの下端からコンロまでの距離は80cm以上(IHの場合は80cm以上が推奨)と定められています。この基準を守った設置が必要です。高さが近すぎると火災の原因になり、離れすぎると吸い込み効率が落ちるため、メーカーの推奨高さを確認して設置しましょう。
電源の種類を確認する
レンジフードの電源はコンセント式が主流ですが、古い住宅では直結式(配線直付け)のものもあります。電源の種類が異なる場合は電気工事が必要になるため、事前に確認しておくことが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. レンジフードの交換工事はどのくらい時間がかかる?
A. 同タイプへの交換であれば2〜3時間程度で完了します。タイプの変更を伴う場合は半日程度かかることがあります。
Q. レンジフードのDIY交換はできる?
A. 電気配線の接続が伴うため、電気工事士の資格が必要です。安全面からもDIYでの交換はおすすめしません。
Q. おすすめのレンジフードメーカーは?
A. 国内メーカーでは富士工業がシェアの高いメーカーとして知られています。パナソニック、LIXIL、リンナイ、ノーリツなども幅広いラインナップを揃えています。メーカーごとに掃除のしやすさや静音性に特色があるので、ショールームで実物を確認するのがおすすめです。
Q. フィルターレスのレンジフードって本当に掃除がラク?
A. フィルターの掃除が不要になるという意味で、メンテナンスの手間はかなり軽減されます。ただし、オイルトレーの清掃は定期的に必要です。それでも従来型に比べると掃除の頻度と手間は大幅に減ります。
Q. キッチン全体のリフォームと同時にやったほうがいい?
A. キッチン本体の交換を予定しているなら、レンジフードも同時に交換するのが効率的です。ただし、レンジフードだけの交換でも十分に対応可能なので、キッチン本体がまだ使える場合は単独交換で問題ありません。キッチンリフォーム全体の費用感は以下の記事が参考になります。



Q. レンジフードの掃除頻度はどのくらい?
A. 一般的にはフィルターやファンの掃除は3〜6か月に1回が目安です。普段のお手入れとしては、整流板やフード表面を週1回程度拭くだけで清潔さを保てます。フィルターレスタイプのレンジフードならフィルター掃除が不要になり、オイルトレーの排油だけで済むため、メンテナンスの手間が大幅に減ります。
Q. レンジフードの交換で補助金は使える?
A. レンジフード単体の交換で補助金が出るケースは少ないですが、キッチン全体のリフォームの一部として省エネリフォーム補助金の対象になる場合があります。住宅リフォーム推進協議会のサイトで最新の制度を確認してみてください。
Q. レンジフードを自分で掃除する方法は?
A. 中性洗剤を溶かしたぬるま湯にフィルターやファンを浸け置きし、ブラシで汚れを落とすのが基本的な掃除方法です。頑固な油汚れにはアルカリ性の洗剤が効果的ですが、アルミ製のパーツには使えないため、素材を確認してから使用しましょう。

