リフォームを検討しているけど、費用が気になるという方は多いのではないでしょうか。実は、国が用意している「子育てエコホーム支援事業」の後継制度を活用すれば、リフォーム費用の一部を補助金としてカバーできる可能性があります。
子育てエコホーム支援事業は、省エネ性能を高めるリフォームを対象に補助金が支給される国の制度です。子育て世帯や若者夫婦世帯だけでなく、一般世帯でも利用できるのが大きな特徴でした。現在はその後継として「みらいエコ住宅2026事業」に引き継がれています。
この記事では、子育てエコホーム支援事業からみらいエコ住宅2026事業への流れ、対象となる工事の種類や補助金額の上限、申請の流れまで詳しく解説します。

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子育てエコホーム支援事業の概要と制度の流れ
子育てエコホーム支援事業は、住宅の省エネ化を推進するために国土交通省が実施していたリフォーム補助金制度です。2024年度に「子育てエコホーム支援事業」として始まり、2025年度には「子育てグリーン住宅支援事業」へと衣替えし、2026年度はさらに「みらいエコ住宅2026事業」へと引き継がれています。
制度の目的
この制度は、既存住宅の省エネ性能向上を促進することを目的としています。断熱改修や高効率設備への交換を行うことで、住宅のエネルギー消費量を削減し、カーボンニュートラルの実現を目指すものです。
対象となる人
リフォームについては、世帯の属性を問わず申請できます。ただし、世帯の種類によって補助金の上限額が異なる点に注意が必要です。
| 世帯の種類 | 補助上限額 | 備考 |
|---|---|---|
| 子育て世帯・若者夫婦世帯 | 最大60万円 | 既存住宅購入を伴う場合など条件あり |
| 一般世帯 | 最大30万円 | 安心R住宅など条件を満たすと最大45万円 |
子育て世帯とは、申請時点で18歳未満の子どもがいる世帯のことです。若者夫婦世帯は、申請時点でいずれかが39歳以下の夫婦世帯を指します。
後継制度「みらいエコ住宅2026事業」について
子育てエコホーム支援事業の予算が終了した後、後継として「みらいエコ住宅2026事業」がスタートしています。基本的な枠組みは似ていますが、リフォーム補助が拡充されるなどいくつかの変更点があります。
- リフォームの場合、最大100万円の補助を受けられる可能性がある
- 窓の断熱改修(開口部の改修)が必須要件に追加された
- エアコンや換気設備も新たに補助対象に含まれるようになった
- 補助額の合計が5万円以上にならないと申請できない
- 対象住宅は原則として2016年12月31日以前に新築された住宅
みらいエコ住宅2026事業では、リフォーム前後の省エネ性能の差(ギャップ)に応じて補助上限額が変動する仕組みになっています。省エネ性能の向上幅が大きいほど、より多くの補助金を受け取れる設計です。
最新の制度内容や申請状況については、みらいエコ住宅2026事業の公式サイトで確認できます。
対象となるリフォーム工事
補助金の対象となるリフォーム工事は大きく分けて以下の種類があります。
必須工事(いずれかの実施が条件)
補助金を申請するには、以下の必須工事のうち少なくとも1つを含む必要があります。
| 工事の種類 | 内容 |
|---|---|
| 開口部の断熱改修 | 窓の断熱化(内窓設置、窓交換、ガラス交換など) |
| 躯体の断熱改修 | 外壁・床・天井・屋根の断熱材追加 |
| エコ住宅設備の設置 | 高効率給湯器、節水型トイレ、高断熱浴槽など |
任意工事(必須工事と一緒に行えば対象になる)
必須工事と合わせて実施する場合、以下の工事も補助金の対象になります。
- 子育て対応改修(ビルトイン食洗機の設置、対面キッチンへの改修など)
- バリアフリー改修(手すり設置、段差解消など)
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- 防災に資する窓の改修(防火・防風・防犯ガラスなど)
- リフォーム瑕疵保険への加入

補助金額の目安
補助金額は工事内容ごとに細かく設定されています。代表的な工事と補助金額の目安をまとめました。
| 工事内容 | 補助金額の目安 |
|---|---|
| 内窓設置(大) | 1か所あたり約2万〜3万円 |
| 外壁の断熱改修 | 約10万〜15万円 |
| 高効率給湯器の設置 | 約2万〜4万円 |
| 節水型トイレの設置 | 約2万〜3万円 |
| 高断熱浴槽の設置 | 約3万円 |
| 手すりの設置 | 1か所あたり約5,000円 |
上記はあくまで目安であり、工事の規模や使用する製品によって金額は変わります。詳しい補助額は公式サイトの補助額シミュレーションを活用してみてください。
申請の流れと注意点
この補助金は消費者が直接申請するのではなく、登録された「エコホーム支援事業者」が代行して申請する仕組みになっています。
申請の流れ
- 登録事業者であるリフォーム会社に工事を依頼する
- 工事内容の見積もりと補助金の対象範囲を確認する
- 工事契約を締結し、着工する
- 工事完了後、事業者が補助金を申請する
- 補助金が事業者に交付され、消費者に還元される
- 登録事業者以外のリフォーム会社に依頼すると、補助金を申請できません
- 予算には上限があり、申請が予算に達した時点で受付終了になります
- 工事着手前に事業者登録が完了している必要があります
- 補助金の還元方法(工事代金からの値引き等)は事業者によって異なります
必要書類
申請に必要な書類は主に以下のとおりです。
- 本人確認書類(住民票や免許証など)
- 工事請負契約書の写し
- 工事前後の写真
- 対象製品の納品書や性能証明書
- 建物の登記事項証明書または固定資産税の課税証明書
書類の準備は基本的に施工事業者がサポートしてくれますが、住民票などの個人書類は自分で用意する必要があります。

他の補助金制度との併用
子育てエコホーム支援事業(みらいエコ住宅2026事業)は、一部の補助金制度と併用できる場合があります。
併用できる制度の例
- 先進的窓リノベ事業(窓の断熱改修に特化した補助金)
- 給湯省エネ事業(高効率給湯器の導入補助)
- 自治体独自の補助金制度
これらの補助金は「住宅省エネキャンペーン」としてワンストップで申請できる仕組みが整っています。ただし、同じ工事に対して複数の国の補助金を重複して受け取ることはできないので注意が必要です。
自治体の補助金については、住宅リフォーム推進協議会の支援制度検索サイトでお住まいの地域の制度を調べてみてください。
補助金を活用したリフォームの成功ポイント
補助金をうまく活用するためのポイントをまとめました。
- 早めの情報収集:予算には上限があるため、年度の早い段階で情報を集めておく
- 登録事業者の選定:補助金制度に精通したリフォーム会社を選ぶ
- 複数社の見積もり比較:同じ工事内容でも会社によって提案内容は異なる
- 他制度との組み合わせ:窓リノベ事業や自治体の補助金と合わせて負担を減らす
- 確定申告の準備:住宅ローン控除などの減税制度もあわせて利用できるか確認する
よくある質問(Q&A)
Q. 子育てエコホーム支援事業とみらいエコ住宅2026事業は別の制度ですか?
A. 子育てエコホーム支援事業は2024年度の制度で、2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」を経て、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」に引き継がれています。基本的な仕組みは継承されていますが、窓の断熱改修が必須になったり、リフォーム補助の上限が最大100万円に拡充されるなどの変更があります。
Q. マンションのリフォームでも使えますか?
A. はい、マンションの専有部分のリフォームでも条件を満たせば対象になります。ただし共用部分の工事は対象外です。窓の内窓設置などは専有部分として扱われるケースが一般的です。
Q. 補助金と減税制度は併用できますか?
A. 補助金と所得税の控除(住宅ローン減税やリフォーム促進税制)は併用可能です。ただし、所得税控除の計算では補助金分を差し引いた工事費用が対象になります。固定資産税の減額とも併用できるケースがあるため、対象条件を確認してみてください。
Q. 賃貸住宅でも補助金は使えますか?
A. 賃貸住宅のオーナー(大家さん)が所有する物件のリフォームであれば対象となる場合があります。ただし入居者自身が行う模様替え程度の工事は対象外です。
Q. 中古住宅を購入してリフォームする場合は?
A. 中古住宅を購入して一緒にリフォームする場合も対象になります。子育て世帯・若者夫婦世帯であれば補助金の上限が引き上げられる可能性があるため、特に有利です。
Q. DIYで行ったリフォームは対象になりますか?
A. 対象になりません。登録された事業者が施工したリフォーム工事のみが補助金の対象です。
Q. すでに工事が終わっていても申請できますか?
A. 事業者登録前に着工した工事や、申請期間外の工事は対象外となります。工事を始める前に事業者と補助金の利用について相談しておくことが大切です。
まとめ
子育てエコホーム支援事業は、リフォーム費用を抑えたい方にとって心強い制度です。後継の「みらいエコ住宅2026事業」ではリフォーム補助の上限が最大100万円に拡充され、省エネ性能を高めるリフォームにはさらに手厚い補助が用意されています。
補助金を活用するポイントは、登録事業者に依頼することと、早めに情報を集めて予算枠が残っているうちに申請することです。リフォーム会社に見積もりを依頼する際に「補助金は使えますか?」と聞いてみるだけでも、費用を大幅に抑えられる可能性が広がります。
補助金制度は年度ごとに内容が変わることがあるため、国土交通省のリフォーム支援制度ページもあわせて確認してみてください。


