フローリングの傷や汚れが気になってきたら、そろそろリフォームを検討するタイミングかもしれません。フローリングは毎日の生活で最も酷使される場所の一つであり、経年劣化による傷み・色あせ・きしみは避けられないものです。
フローリングのリフォームには「張替え」と「重ね張り(上張り)」の2つの工法があります。それぞれ費用も仕上がりも異なるため、工法の特徴を理解せずに選ぶと、あとから「こっちにすればよかった」と後悔することもあります。
この記事では、フローリングリフォームの費用相場を工法別・広さ別に詳しく解説するとともに、張替えと重ね張りそれぞれのメリット・デメリットを比較します。最適なリフォームプランを見つけるためのヒントにしてください。
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フローリングリフォームの費用相場|広さ別の目安
フローリングリフォームの費用は、部屋の広さと選ぶ工法によって大きく変わります。まずは広さ別のざっくりとした費用感を把握しておきましょう。
張替えの場合
張替えは既存のフローリングを剥がして新しいフローリングを張る工法です。広さ別の費用目安は以下のとおりです。
6畳(約10㎡):約10〜18万円
8畳(約13㎡):約13〜23万円
10畳(約16.5㎡):約16〜28万円
12畳(約20㎡):約20〜35万円
20畳(約33㎡):約30〜55万円
重ね張り(上張り)の場合
重ね張りは既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねて張る工法です。
6畳(約10㎡):約6〜12万円
8畳(約13㎡):約8〜16万円
10畳(約16.5㎡):約10〜20万円
12畳(約20㎡):約12〜24万円
20畳(約33㎡):約20〜38万円
重ね張りは張替えに比べて30〜50%程度費用を抑えられるのが一般的です。ただし、使用するフローリング材のグレードによって費用は大きく変動します。

張替えのメリット・デメリット
張替えは既存のフローリングをすべて撤去して、まったく新しいフローリングに交換する工法です。根本的なリフォームができる反面、費用と手間がかかります。
張替えのメリット
下地の状態を確認・補修できる:既存のフローリングを剥がすことで、下地の合板や根太(ねだ)の状態を直接確認できます。腐食やシロアリ被害がないかをチェックし、必要であれば補修も同時に行えます。これが張替えの最大のメリットです。
床の高さが変わらない:既存のフローリングを撤去してから新しいものを張るため、床の高さは基本的に変わりません。ドアの開閉や他の部屋との段差が生じる心配がなく、建具の調整も不要です。
きしみ・たわみを根本解決できる:フローリングのきしみやたわみは、下地の劣化が原因であることが多いです。張替えなら下地から直せるため、根本的な解決が可能です。
床暖房の設置が可能:フローリングの張替えと同時に床暖房を設置することも可能です。リフォームのタイミングで床暖房の導入を検討するのもよいでしょう。
張替えのデメリット
費用が高い:撤去費用と廃材処分費が加わるため、重ね張りに比べて費用が高くなります。
工期が長い:撤去作業が加わるため、重ね張りの約1.5〜2倍の工期がかかります。6畳で約2〜3日、12畳以上になると4〜5日程度を見込む必要があります。
生活への影響が大きい:工事中は騒音・振動・粉塵が発生するため、在宅中の施工はやや不便を感じるかもしれません。家具の移動も必要です。
築20年以上の住宅や、きしみ・たわみが気になる場合は、下地の状態を確認できる張替えがおすすめです。表面の傷みだけでなく、構造面の安全性もチェックできます。
重ね張り(上張り)のメリット・デメリット
重ね張りは既存のフローリングの上に、薄いフローリング材を接着剤や釘で重ねて張る工法です。手軽でコストを抑えられる反面、注意すべき点もあります。
重ね張りのメリット
費用を抑えられる:撤去費用と廃材処分費がかからないため、張替えと比べて30〜50%程度費用を削減できます。予算が限られている場合に適した選択肢です。
工期が短い:撤去作業がないため、6畳なら最短1日で完了するケースもあります。12畳でも1〜2日程度で済むことが多く、生活への影響を最小限に抑えられます。
騒音・粉塵が少ない:既存のフローリングを剥がす作業がないため、工事中の騒音や粉塵が大幅に軽減されます。マンションなど近隣への配慮が必要な環境でもストレスが少ないでしょう。
断熱性・遮音性が向上する:フローリングが二重になることで、断熱性と遮音性がわずかに向上します。
重ね張りのデメリット
床の高さが上がる:既存のフローリングの上に新しい材を重ねるため、床が約3〜12mm程度高くなります。これにより、ドアの開閉に支障が出たり、隣の部屋との間に段差ができたりする可能性があります。ドアの下部を削る(アンダーカット)など、追加の調整が必要になるケースもあります。
下地の状態を確認できない:既存のフローリングの下にある下地の状態を確認できないため、隠れた腐食やシロアリ被害を見逃すリスクがあります。
きしみが解消しない場合がある:きしみの原因が下地にある場合、上から新しいフローリングを重ねても解消しません。むしろ重量が増して悪化する可能性もあります。
既存床の状態が悪いと施工できない:既存のフローリングが大きく傷んでいたり、湿気で反り返っている場合は、重ね張りには適しません。平坦な下地が確保できないと、仕上がりに問題が出るためです。

フローリング材の種類と費用の違い
フローリングリフォームの費用は、工法だけでなくフローリング材の種類によっても大きく変わります。主な種類を見ていきましょう。
複合フローリング(合板フローリング)
合板の表面に薄い天然木やシートを貼り合わせたフローリング材です。最も広く使われている種類で、価格も手頃。反りや伸縮が少なく、品質が安定しているのが特徴です。材料費は1㎡あたり約3,000〜8,000円が目安です。
無垢フローリング
天然木をそのまま使用したフローリング材です。木の温もりや質感を存分に楽しめ、経年変化による味わいも魅力です。ただし、材料費は1㎡あたり約6,000〜20,000円と高めで、反りや伸縮が起こりやすいため施工技術も求められます。床暖房対応の製品もありますが、選択肢が限られます。
シートフローリング
合板の表面に木目調のシートを貼ったフローリング材です。リアルな木目を再現しつつ、傷や汚れに強い表面加工が施されています。材料費は1㎡あたり約2,500〜5,000円と最もリーズナブル。耐水性にも優れているため、キッチンや洗面所などの水回りにも適しています。
クッションフロア(CF)への変更
フローリングではありませんが、クッションフロアへの張替えも選択肢の一つです。ビニール素材のシート状床材で、材料費は1㎡あたり約1,000〜3,000円と非常に安価。施工も簡単で、水回りやペットがいる家庭で採用されることが多いです。ただし、フローリングのような質感はありません。
予算を抑えたいなら複合フローリング、質感にこだわりたいなら無垢フローリングがおすすめです。使う場所や生活スタイルに合わせて選びましょう。
フローリングリフォームの費用を抑えるコツ
フローリングリフォームの費用を少しでも抑えるためのポイントを紹介します。
相見積もりで適正価格を把握する
リフォーム業者によって費用に差があるため、最低3社以上から見積もりを取るのが基本です。同じ工法・同じフローリング材でも、業者によって数万円〜十数万円の差が出ることがあります。見積もりには材料費・施工費・廃材処分費・諸経費が含まれているか確認しましょう。
部分張替えを検討する
すべての部屋を一度にリフォームするのではなく、特に傷みが激しい部屋だけ先に行うという方法もあります。優先順位をつけて段階的にリフォームすれば、1回あたりの出費を抑えられます。
フローリング材のグレードを見直す
無垢フローリングにこだわらなくても、最近の複合フローリングやシートフローリングは見た目も質感も非常に優れています。予算に応じて最適なグレードを選ぶことで、コストを大幅に抑えられます。
補助金・助成金を活用する
バリアフリー化(段差解消・滑りにくい床材への変更)を目的としたリフォームの場合、介護保険の住宅改修費や自治体の補助金が利用できるケースがあります。介護保険の住宅改修費は上限20万円(自己負担1〜3割)で、要介護・要支援の認定を受けている方が対象です。
リフォームの補助金情報については、「住宅リフォーム推進協議会」のサイトで最新情報を確認できます。また、フローリングの選び方については、大手建材メーカーの「DAIKEN(大建工業)」の製品ページも参考になります。

マンションのフローリングリフォームで注意すべきこと
マンションでフローリングリフォームを行う場合は、戸建て住宅とは異なる注意点があります。
管理規約の確認が必須
マンションでは管理規約でフローリングの遮音等級(L値)が定められているケースがほとんどです。一般的にはL-45以上の遮音性能を持つフローリング材の使用が義務付けられています。規約に適合しない材料を使用すると、工事のやり直しを求められる場合もあるため、必ず事前に管理組合に確認しましょう。
工事の届出・承認が必要
多くのマンションでは、リフォーム工事を行う際に管理組合への届出や承認が必要です。工事の内容・期間・使用する材料などを記載した書類の提出が求められるため、工事の1〜2か月前には手続きを始めましょう。
近隣への配慮
特に張替えの場合は、既存フローリングの撤去時に大きな騒音が発生します。上下階や隣室の住人への事前挨拶は必須です。工事時間帯にも配慮が必要です。
マンションでカーペットからフローリングへの変更を行う場合、管理規約で禁止されているケースもあります。必ず管理規約を確認し、管理組合の承認を得てから工事を進めましょう。
フローリングリフォームのタイミング
フローリングのリフォーム時期は、フローリング材の種類や使用状況によって異なりますが、一般的な目安を知っておきましょう。
リフォーム時期の目安
複合フローリングの場合は約10〜15年、無垢フローリングの場合は適切なメンテナンスを行えば30年以上使用できるケースもあります。ただし、以下のような症状が出ていたら、年数に関係なくリフォームを検討しましょう。
きしみ・たわみ:歩くとギシギシ音がしたり、特定の箇所がたわんだりする場合は、下地の劣化が疑われます。
剥がれ・めくれ:表面の化粧材が剥がれたりめくれたりしている場合は、見た目だけでなく安全面でも問題があります。
大きな傷・凹み:ワックスや補修キットで対応できないレベルの傷や凹みがある場合は、張替えを検討しましょう。
変色・色あせ:日焼けによる変色が広範囲に及んでいる場合は、部分補修では対応が難しくなります。

よくある質問(Q&A)
Q. フローリングの張替えと重ね張り、費用差はどのくらい?
A. 重ね張りは張替えに比べて30〜50%程度費用を抑えられます。6畳の場合、張替えが約10〜18万円に対して、重ね張りは約6〜12万円が目安です。撤去費用と廃材処分費が不要な分がコスト削減につながります。
Q. 重ね張りだとドアが開かなくなることはある?
A. 重ね張りでは床が約3〜12mm高くなるため、ドアの下部に余裕がない場合は開閉に支障が出る可能性があります。その場合はドアの下部を削る(アンダーカット)か、ドアの交換が必要になります。事前に業者にドアとの干渉を確認してもらいましょう。
Q. フローリングのリフォームは何日くらいかかる?
A. 重ね張りの場合は6畳で最短1日、12畳で1〜2日程度です。張替えの場合は6畳で2〜3日、12畳で3〜5日程度を見込んでおきましょう。家具の移動や養生の時間も含まれます。
Q. 無垢フローリングと複合フローリング、どっちがいい?
A. 天然木の質感や経年変化を楽しみたいなら無垢フローリング、コストパフォーマンスや扱いやすさを重視するなら複合フローリングがおすすめです。無垢材は反りや伸縮が起こりやすいため、定期的なメンテナンス(オイル塗り等)が必要です。手間をかけたくない方には複合フローリングが向いています。
Q. マンションでフローリングのリフォームをする際、何に気をつければいい?
A. 最も重要なのは管理規約の確認です。遮音等級(L値)の基準が定められていることがほとんどで、基準を満たさない床材は使用できません。また、管理組合への工事届出・承認が必要な場合が多いため、工事の1〜2か月前には手続きを始めましょう。近隣住人への事前挨拶も忘れずに行ってください。

