フローリングの傷や色あせが気になり始めたら、張替えを検討するタイミングです。フローリングは毎日歩く場所だからこそ、劣化が進みやすく、放置すると床鳴りやきしみの原因にもなります。
ただ、いざ張替えを考えると「費用はどれくらいかかるのか」「DIYでもできるのか」といった疑問が次々と出てきます。実際、フローリングの張替え方法は複数あり、選ぶ工法や素材によって費用も大きく変わってきます。
この記事では、フローリング張替えにかかる費用の相場から、工法の違い、DIYと業者の比較まで、判断に必要な情報をまとめて解説します。これから張替えを検討する方は、ぜひ参考にしてください。
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フローリング張替えの費用相場はどれくらい?
フローリングの張替え費用は、部屋の広さや工法、使用するフローリング材の種類によって異なります。まずは一般的な相場を把握しておきましょう。
部屋の広さ別の費用目安
業者に依頼した場合の一般的な費用相場は以下の通りです。
6畳の場合は約9万〜18万円、8畳で約12万〜24万円、10畳で約15万〜30万円が目安となります。この幅は、後述する工法の違いやフローリング材のグレードによって生まれるものです。
マンションの場合は、防音性能を満たすフローリング材(L-45等級以上)を使う必要があるため、戸建てよりも費用が高くなる傾向にあります。マンション向けの防音フローリングを使用すると、6畳で約12万〜22万円程度になることが一般的です。
フローリング材の種類と価格の違い
フローリング材は大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。
無垢フローリングは天然木をそのまま使用したもので、質感や風合いに優れています。ただし、材料費は1平米あたり5,000〜15,000円と高めで、湿度による伸縮もあるため、施工にも技術が求められます。
一方、複合フローリングは合板の上に薄い天然木や化粧シートを貼ったもので、安定性が高く価格も手頃です。材料費は1平米あたり3,000〜8,000円程度で、種類やデザインのバリエーションも豊富に揃っています。

フローリング張替えの2つの工法を比較
フローリングの張替えには「張替え工法」と「重ね張り工法」の2つがあります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自宅の状況に合った方法を選びましょう。
張替え工法(はがし張り)
既存のフローリングを全て撤去してから、新しいフローリングを張る方法です。下地の状態を確認・補修できるため、床鳴りや傷みが激しい場合に適しています。
費用は6畳で約12万〜18万円が相場です。撤去作業と廃材処分の費用がかかるため、重ね張りよりも高くなりますが、仕上がりの品質は確実です。床暖房を新たに導入する場合も、この工法が必要になります。
重ね張り工法(上張り)
既存のフローリングの上に、新しいフローリング材を重ねて張る方法です。撤去作業が不要なため、工期が短く費用も抑えられるのが最大のメリットです。
費用は6畳で約9万〜14万円程度。ただし、床の高さが上がるため、ドアの開閉に支障が出る場合がある点には注意が必要です。また、下地の状態が悪い場合は根本的な解決にならないこともあります。
築20年以上で床鳴りがひどい場合は、下地を確認できる張替え工法がおすすめです。築10年程度で表面の傷みだけが気になる場合は、重ね張り工法でコストを抑えられます。
DIYでフローリングを張替えるメリット・デメリット
費用を抑えたいと考えて、DIYでの施工を検討する方も多いでしょう。ここでは、DIYのメリットとデメリットを具体的に見ていきます。
DIYのメリット
最大のメリットはやはり費用の削減です。材料費だけで済むため、6畳の場合は約3万〜8万円程度で施工可能です。業者に依頼する場合と比べると、半額以下に抑えられるケースも珍しくありません。
また、自分のペースで作業を進められるため、週末だけを使って少しずつ進めることも可能です。完成したときの達成感も大きく、愛着の湧くフローリングになるでしょう。
DIYのデメリット
一方で、フローリングのDIY施工にはかなりの技術が必要です。切断・はめ込み・釘打ちなどの作業は、経験がないと非常に難しいと感じるはずです。特に部屋の隅や柱周りの加工は、プロでも気を使う部分です。
仕上がりに隙間ができたり、床鳴りが発生したりするリスクも高くなります。また、マンションの場合は管理規約でDIY施工が禁止されていることもあるため、事前に確認が必要です。

DIY向きのフローリング材
DIYで施工する場合は、はめ込み式(クリック式)のフローリング材が断然おすすめです。接着剤や釘が不要で、パーツ同士をカチッとはめ込むだけで施工できます。
代表的な製品としては、フロアタイルやSPCフローリングなどがあります。価格は1平米あたり2,000〜5,000円程度で、カッターやハサミでカットできるものもあり、特別な工具がなくても作業を進められます。
業者に依頼する場合の選び方と注意点
DIYに自信がない場合や、しっかりとした仕上がりを求める場合は、専門業者への依頼が確実です。ただし、業者選びを間違えると余計な費用がかかったり、施工品質に不満が残ったりすることもあります。
見積もりは必ず複数社から取る
最低でも3社から見積もりを取ることが鉄則です。同じ工事内容でも業者によって価格差があるのは普通のことです。複数の見積もりを比較することで、適正価格を把握できます。
見積もりの内容が「一式」で大雑把にまとめられている場合は要注意です。材料費・施工費・廃材処分費・養生費などが項目ごとに分かれている、明細が明確な見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
施工実績と保証内容を確認する
フローリング張替えの実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。施工事例の写真やお客様の声を公開している業者であれば、仕上がりのイメージもつかみやすくなります。
また、施工後の保証期間と保証内容も確認しておきましょう。一般的には1〜5年の保証が付くことが多いですが、保証の対象範囲は業者によって異なります。床鳴りや剥がれなど、よくあるトラブルが保証対象に含まれているかを事前にチェックしてください。
極端に安い見積もりを出してくる業者には注意が必要です。安い分だけ材料のグレードを下げていたり、下地処理を省略していたりするケースがあります。「安さ」だけで業者を選ぶのは避けましょう。

フローリング張替えのタイミングと寿命の目安
フローリングにも寿命があります。適切なタイミングで張替えを行うことで、住まいの快適さを維持できます。
フローリングの一般的な寿命
複合フローリングの寿命は約10〜15年、無垢フローリングは適切なメンテナンスを行えば30年以上もつこともあります。ただし、生活環境や使い方によって劣化の進行度は変わります。
ペットを飼っている家庭や、小さなお子さんがいる家庭では、傷や汚れが蓄積しやすいため、寿命が短くなる傾向にあります。また、日当たりの良い部屋は紫外線による色あせが起きやすいことも覚えておきましょう。
張替えを検討すべきサイン
以下のような症状が出たら、張替えを検討するタイミングです。
表面の剥がれや浮きが目立つ場合、歩くたびにギシギシと床鳴りがする場合、ワックスを塗っても光沢が戻らなくなった場合は、フローリング自体が寿命を迎えている可能性が高いです。また、部分的にブカブカと沈むような感覚がある場合は、下地の傷みも疑われるため、早めの対応をおすすめします。
フローリング張替えで使える補助金・減税制度
フローリングの張替えが一定の条件を満たすリフォームに該当する場合、補助金や減税制度を活用できることがあります。
介護保険の住宅改修費
バリアフリー対応として段差解消を兼ねたフローリング張替えの場合、介護保険の住宅改修費として最大20万円(うち自己負担1〜3割)の補助を受けられる可能性があります。要介護認定を受けている方が対象です。
自治体独自の補助金制度
多くの自治体では、住宅リフォームに対する独自の補助金制度を設けています。対象工事や補助額は自治体によって異なりますが、工事費の10〜20%(上限10万〜30万円程度)を補助してくれるケースが一般的です。お住まいの自治体のホームページで確認してみてください。
なお、補助金は事前申請が必要な場合がほとんどです。工事を始めてしまってからでは申請できないので、必ず工事前に手続きを済ませておきましょう。詳しくは国土交通省の住宅リフォーム支援制度検索サイトで確認できます。

フローリング張替えでよくある失敗と対策
せっかく費用をかけて張替えをしても、事前の確認不足で失敗してしまうケースがあります。よくある失敗例とその対策を知っておきましょう。
色味のミスマッチ
サンプルだけで色を決めてしまい、実際に張ったら部屋の雰囲気と合わなかったというケースは多いです。フローリングの色は照明の種類(昼白色・電球色)や壁紙の色によっても見え方が変わります。できるだけ大きなサンプルを取り寄せて、実際の部屋で確認することをおすすめします。
家具の移動費を考慮していなかった
張替え工事の際は、部屋の家具を全て移動させる必要があります。業者によっては家具移動を別料金に設定していることもあるため、見積もり時に確認しておきましょう。大型家具が多い部屋では、移動費だけで数万円かかることもあります。
防音性能の見落とし
マンションでフローリング張替えをする際、管理規約で定められた防音等級を満たさないフローリング材を使用してしまうトラブルがあります。施工後に管理組合から指摘を受け、やり直しになるケースもあるため、マンションの場合は必ず事前に管理規約を確認してください。
フローリングの選び方について、さらに詳しい情報はウッドテック公式サイトのフローリング選び方ガイドも参考になります。また、リフォーム費用の一般的な考え方についてはホームプロのフローリングリフォーム特集にも詳しい情報が掲載されています。
フローリングの張替えは、工法選び・素材選び・業者選びの3つがポイントです。どれか1つでも妥協すると、仕上がりや費用に影響するため、慎重に検討しましょう。

