壁紙の張替えは、DIYリフォームの中でも最も人気のある作業のひとつです。部屋の壁紙を変えるだけで空間の雰囲気がガラッと変わり、まるで新しい部屋になったような気分が味わえます。費用も業者依頼の3分の1から5分の1で済むため、コストパフォーマンスも抜群です。
「壁紙をDIYで張替えるのって難しそう」と思うかもしれませんが、適切な道具と手順を知っていれば初心者でもチャレンジ可能です。実際にDIY用の壁紙も進化しており、初心者でも扱いやすい製品が数多く販売されています。
この記事では、DIYで壁紙を張替える方法を手順ごとに詳しく解説し、きれいに仕上げるためのコツも紹介します。初めての方でもわかるように、つまずきやすいポイントもしっかりカバーしています。

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壁紙の種類を選ぼう
DIY用の壁紙には主に3つのタイプがあります。それぞれの特徴と向いている場面を理解して、自分に合ったものを選びましょう。選び方を間違えると作業難易度が上がるため、ここは慎重に。
生のり付き壁紙
本格的な仕上がりを求めるなら生のり付き壁紙がおすすめです。あらかじめ糊が塗られた状態で届くため、自分で糊を塗る手間が省けます。仕上がりは業者施工に近いクオリティで、耐久性も高いのが特徴です。幅が90cm程度あるため、広い面を効率よく貼ることができます。ただし、一度貼ると基本的に剥がせないため、持ち家向きです。糊が付いた状態の壁紙は重くて扱いにくいため、二人で作業するのが理想的です。
シール壁紙(剥がせるタイプ)
裏面がシールになっている壁紙で、貼り直しが簡単なのが魅力です。幅23cm程度のコンパクトなものが多く、初心者でも一人で扱いやすいです。失敗してもマスキングテープのように貼り直しができるため、プレッシャーが少ないのもポイント。賃貸住宅でも使えるため、原状回復が必要な方にもおすすめです。ただし、生のり付きと比べると耐久性は劣ります。
輸入壁紙(フリース壁紙)
壁側に糊を塗って貼るタイプで、海外ブランドのおしゃれなデザインが豊富です。幅が53cm程度と生のり付き壁紙より狭いため、扱いやすい面もあります。ただし、糊を自分で塗る手間がある点と、輸入品のため価格がやや高めな点がデメリットです。初心者にはやや上級者向けですが、デザインにこだわりたい方には魅力的な選択肢です。
初心者へのおすすめ
- 持ち家で本格的にやりたい → 生のり付き壁紙(コスパと仕上がりのバランスが良い)
- 賃貸で手軽にやりたい → シール壁紙(はがせるので原状回復可能)
- デザインにこだわりたい → 輸入壁紙(やや上級者向けだが種類が豊富)
必要な道具と材料
壁紙の張替えに必要な道具を事前に揃えておきましょう。作業中に道具が足りないと、中断して買いに行く間に糊が乾いてしまうなどのトラブルにつながります。
- 壁紙(必要量+10%の余裕を持って購入。柄物はリピート分を加算)
- カッター(替え刃も多めに用意。切れ味が命)
- 地ベラ(壁紙のカットガイド。ステンレス製がおすすめ)
- なでバケ(壁紙を押さえて密着させる。空気抜きに使用)
- ジョイントローラー(つなぎ目を押さえる専用ローラー)
- マスキングテープ(養生用。幅15mmと24mmの2種類あると便利)
- マスカー(床の養生に。テープとシートが一体になった便利アイテム)
- スポンジ(はみ出した糊を拭く用)
- メジャー・鉛筆(採寸と目印に)
- 脚立(天井近くの作業に必須)
- おもり(糸+五円玉などで代用可。垂直のガイドライン用)
ホームセンターでは「壁紙DIYセット」として必要な道具がまとまったキットも販売されています。初めての方はキットを購入すると手軽で、個別に揃えるより割安なこともあります。ネット通販の壁紙専門店でもセット販売があるので、チェックしてみてください。
壁紙張替えの手順(生のり付き壁紙の場合)
ステップ1:古い壁紙を剥がす
壁紙の角や端をめくり、ゆっくりと剥がしていきます。下地の薄紙(裏紙)が壁に残るのが正常な状態です。この薄紙は剥がさずにそのまま残しておくのがポイントです。薄紙を無理に剥がすと壁面が荒れて凹凸ができ、新しい壁紙の仕上がりが悪くなります。もし薄紙が部分的に剥がれてしまった場合は、パテで段差を埋めておきましょう。
ステップ2:壁面の下地処理をする
壁の凹みや傷、ネジ穴があれば、パテで補修して平らにします。パテはホームセンターで数百円で購入でき、ヘラで塗り込むだけなので簡単です。大きな凹みがある場合は、パテが完全に乾いたらサンドペーパー(240番程度)で表面を滑らかにしましょう。下地が凸凹していると、壁紙を貼ったあとに凹凸が浮き出てしまいます。
ステップ3:壁に垂直のガイドラインを引く
壁紙を真っすぐ貼るために、おもり(糸+五円玉など)を使って壁に垂直のラインを引きます。壁の端から壁紙の幅マイナス2cm程度の位置に印をつけ、そこを基準に1枚目を貼ります。このガイドラインの精度が仕上がりの美しさを決めるので、丁寧に作業しましょう。建物の壁は微妙に傾いていることが多いため、水平器やおもりで正確な垂直を確認することが大切です。
ステップ4:壁紙をカットする
壁の高さを測り、上下に5cm程度の余裕を持たせてカットします。柄物の場合はリピート(柄の繰り返し間隔)を考慮してカットする必要があります。リピート分を忘れると柄がずれてしまうため、パッケージに記載されたリピート寸法を確認しましょう。カット後は糊が乾かないよう、じゃばらに折りたたんでおきます。
ステップ5:糊を馴染ませる
生のり付き壁紙は、広げた後5〜10分ほど糊を馴染ませてから貼るときれいに仕上がります。この「オープンタイム」を取ることで壁紙が柔らかくなり、壁にフィットしやすくなります。焦って貼ると壁紙が伸び切らず、シワや浮きの原因になります。
ステップ6:壁紙を壁に貼る
ガイドラインに合わせて壁紙の端を壁に当て、上から下に向かって貼っていきます。なでバケを使って中央から外側に向かって空気を抜きながら密着させます。力を入れすぎると壁紙が伸びてしまうので、優しくなでるようにしましょう。
ステップ7:余分な壁紙をカットする
天井際と巾木(はばき)際の余分な壁紙を、地ベラをガイドにしてカッターでカットします。カッターの刃はこまめに折って常に切れ味の良い状態で使いましょう。切れない刃で切ると壁紙が破れたりギザギザになったりします。1カット終わるごとに刃を折るくらいの頻度が理想的です。
ステップ8:つなぎ目を処理する(ジョイントカット)
2枚目以降の壁紙は、前の壁紙と2〜3cm重ねて貼り、重なった部分を地ベラとカッターで2枚一緒にカットします。このジョイントカットを行うことで、つなぎ目がぴったり合います。カット後、上下の余分な切れ端を取り除き、ジョイントローラーでつなぎ目をしっかり押さえれば、継ぎ目がほとんど目立たなくなります。
それでもわずかに隙間が残った場合は、壁紙用のジョイントコークで埋めると目立ちにくくなります。壁紙と同系色のものを選ぶのがポイントです。
ステップ9:糊を拭き取って完成
はみ出した糊を濡れたスポンジで丁寧に拭き取ります。糊が残ると変色の原因になるので、しっかり拭き取りましょう。スイッチやコンセントのカバーを元に戻して完成です。

きれいに仕上げるためのコツ
養生をしっかりする
天井際、巾木、コンセントカバー周りなど、糊が付着してほしくない場所をマスキングテープでしっかり養生します。床にはマスカーやビニールシートを敷いて保護しましょう。養生は仕上がりの美しさを左右する重要な工程です。
コンセント周りは事前にカバーを外す
コンセントやスイッチのカバーは事前に外しておき、壁紙を貼ってから穴の位置で十字にカットすると美しく仕上がります。作業前にブレーカーを落としておくことも忘れずに。感電防止のために、この手順は厳守してください。
部屋の目立たない場所から始める
最初の1枚は最も緊張する作業です。窓の横やドアの横など、家具で隠れる場所から貼り始めると、多少の失敗が目立ちにくくなります。
よくある失敗と対処法
- 空気が入った:壁紙用の注射器で糊を注入し、ローラーで押さえると修復できる。小さな気泡は乾燥するとなじむことも
- つなぎ目が目立つ:コークボンド(ジョイントコーク)を隙間に注入して目立たなくする。壁紙と同色のものを選ぶ
- 壁紙がシワになった:完全に乾く前であれば、一度剥がして貼り直しが可能。焦らず丁寧に
- 柄がズレた:リピート計算を見直して次回以降に活かす。極端なズレは貼り直しが必要
- 壁紙が足りなくなった:同じ品番を追加注文。ロット番号が違うと微妙に色味が異なる可能性あり
壁紙張替えの費用目安
DIYで壁紙を張替えた場合の費用目安を紹介します。
6畳の部屋(壁4面):壁紙代 約5,000円〜12,000円、道具代 約2,000円〜5,000円、合計 約7,000円〜17,000円
トイレ:壁紙代 約2,000円〜5,000円、道具代 約2,000円〜5,000円、合計 約4,000円〜10,000円
リビング(12畳):壁紙代 約10,000円〜25,000円、道具代 約2,000円〜5,000円、合計 約12,000円〜30,000円
業者に依頼する場合、6畳の壁紙張替えは約30,000円〜60,000円が相場です。DIYなら材料費だけで済むため、大幅な節約が可能です。道具は一度揃えれば他の部屋の張替えにも使えるため、2部屋目以降はさらにお得になります。
よくある質問(Q&A)
Q. 壁紙はどこで買うのがおすすめ?
ホームセンターなら実物を見て選べます。ネット通販の壁紙専門店(壁紙屋本舗、DIYショップRESTAなど)は品揃えが豊富でサンプルの取り寄せも可能です。サンプルを取り寄せて実際の色味や質感を確認してから購入すると、イメージとの違いを防げます。
Q. 壁紙張替えにかかる時間は?
6畳の部屋で初心者なら1日〜2日程度が目安です。慣れてくれば半日ほどで作業できるようになります。養生や後片付けの時間も含めて計画を立てましょう。
Q. 天井の壁紙も自分で張替えできる?
技術的には可能ですが、天井は壁よりも難易度が高く、体力も必要です。初心者はまず壁から挑戦し、慣れてから天井に取りかかるのがおすすめです。天井作業は二人で行うのが安全です。
Q. 壁紙の必要量はどう計算する?
壁の高さ×周囲の長さで面積を出し、窓やドアの面積を差し引きます。さらに10%程度の余裕と、柄物の場合はリピート分を加算して購入しましょう。壁紙メーカーのサイトには自動計算ツールが用意されていることが多いので、活用すると便利です。
まとめ
壁紙のDIY張替えは、正しい手順と道具を押さえれば初心者でもチャレンジできるリフォームです。養生の丁寧さとカッターの切れ味が仕上がりを大きく左右するので、この2点は特に意識してみてください。
費用も業者依頼の数分の1で済むため、コストパフォーマンスは抜群です。まずはトイレや洗面所など小さな空間から練習して、技術とコツを身につけてからリビングや寝室にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。自分で張り替えた壁紙を眺める達成感は、お金には代えられない喜びです。

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