リフォーム工事を始める前に忘れてはいけないのが、近所への挨拶だ。工事中はどうしても騒音や振動、車両の出入りなどでご近所に迷惑をかけてしまう。事前にきちんと挨拶をしておくかどうかで、工事期間中のトラブルリスクは大きく変わってくる。「業者が挨拶してくれるから自分は行かなくていいのでは?」と思うかもしれないが、施主自身が挨拶に行くことで印象は格段に良くなる。この記事では、リフォーム工事前の近所への挨拶について、タイミング・範囲・手土産の選び方・伝えるべき内容まで詳しく解説していく。

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なぜリフォーム前の近所挨拶が必要なのか
リフォーム工事は、想像以上にご近所への影響がある。挨拶が必要な理由を改めて確認しておこう。
工事中の騒音・振動への理解を得るため
リフォーム工事では、解体作業や設備の取り付けなどで大きな音や振動が発生する。特に解体工事の日は、かなりの騒音が発生することがある。事前に挨拶をしておけば、「今日は工事の音がうるさいな」と思われても、ある程度理解してもらいやすくなる。
車両の出入りによる迷惑への配慮
工事期間中は、職人の車両や資材運搬のトラックが出入りすることになる。道路が狭い住宅地では、近隣の方の通行に支障が出ることもある。あらかじめ工事期間と車両の出入りについて伝えておくことで、トラブルを未然に防げる。
ホコリや臭いへの対策として
外壁塗装では塗料の臭いが発生し、解体工事ではホコリが舞うことがある。洗濯物への影響を心配される方もいるため、特にホコリや臭いが発生する工事の場合は必ず事前に伝えておくべきだ。
工事後の近所付き合いのために
リフォーム工事は一時的なものだが、ご近所との関係はその後もずっと続く。事前の一言があるかないかで、今後の付き合いにも影響する。挨拶は「迷惑をかけます」という謝罪ではなく、「ご理解をお願いします」という誠意の表れだ。
挨拶のタイミングと時間帯
挨拶に行くタイミングと時間帯にもマナーがある。
工事開始の1週間前がベスト
挨拶は工事開始の約1週間前に行うのが理想的だ。あまり早すぎると忘れられてしまうし、前日や当日では相手の予定に配慮できない。1週間前であれば、ご近所の方も「来週から工事があるんだな」と心の準備ができる。
訪問する時間帯は14時〜16時頃がおすすめ
訪問時間帯は、土日の昼過ぎから夕方前、具体的には14時〜16時頃がおすすめだ。以下の時間帯は避けるべきとされている。
- 早朝(7時〜8時):朝の準備で忙しい
- お昼時(12時〜13時):食事中の可能性が高い
- 夕方以降(18時以降):夕食の準備や就寝準備の時間帯
不在の場合は挨拶状を投函する
何度か訪問しても不在の場合は、挨拶状を書いてポストに投函しよう。手土産がある場合はドアノブにかけるか、宅配ボックスに入れておく方法もある。挨拶状には、工事の内容・期間・時間帯・連絡先を記載しておこう。

挨拶する範囲はどこまで?
挨拶する範囲は、住まいのタイプによって異なる。
戸建ての場合
戸建てのリフォームでは、両隣・向かい・裏の計4軒が最低限の挨拶範囲だ。工事の規模が大きい場合や、道路が狭くて車両の出入りで迷惑をかける可能性がある場合は、さらに範囲を広げて挨拶しておくと安心だ。
マンション・アパートの場合
集合住宅の場合は、両隣と上下の計4部屋が必須の挨拶範囲だ。エレベーターや共用廊下を資材が通る場合は、管理組合やマンションの管理人にも事前に報告しておこう。工事の搬入経路にあたる部屋にも声をかけておくとより丁寧だ。
外壁塗装や屋根工事の場合
外壁塗装や屋根工事は足場を組むため、通常のリフォームよりも影響範囲が広くなる。足場の設置により隣家との距離が近くなる場合もあるため、通常よりも広い範囲で挨拶しておくことをおすすめする。
手土産の選び方と相場
挨拶の際に持参する手土産について、選び方と相場を解説する。
手土産の相場は500〜1,000円程度
手土産の金額は500〜1,000円程度が一般的だ。あまり高価なものは相手に気を遣わせてしまうし、安すぎると誠意が伝わりにくい。この価格帯で十分だ。
おすすめの手土産
- タオル:誰でも使えて好みに左右されにくい
- 洗剤:消耗品なのでもらって困らない
- 菓子折り:日持ちのするものを選ぶ
- ラップやジッパー付き保存袋:実用的で喜ばれる
避けた方がよい手土産
生菓子や要冷蔵の食品は避けるべきだ。不在時にドアノブにかけておく可能性もあるため、常温で保存できるものを選ぼう。また、アレルギーのリスクを考えると、食品よりも日用品の方が無難な場合もある。
熨斗(のし)は必要?
手土産に熨斗をつける場合は、「ご挨拶」と書き、下に施主の名前を記入する。熨斗は必須ではないが、つけた方がきちんとした印象を与えられる。SUUMOのリフォーム情報(https://suumo.jp/remodel/)でも近隣挨拶のマナーについて詳しく解説されている。

挨拶で伝えるべき内容と例文
挨拶の際に伝えるべき内容を整理しておこう。
必ず伝える4つの項目
挨拶では以下の4点を必ず伝えよう。
- 工事の期間:開始日と終了予定日
- 工事の時間帯:作業を行う時間帯(通常は8時〜17時程度)
- 工事の内容:どのような工事を行うか(外壁塗装、水回りリフォームなど)
- 緊急連絡先:施主またはリフォーム会社の連絡先
口頭での挨拶例
「お忙しいところ失礼いたします。○軒隣の○○と申します。このたび、○月○日から○月○日頃まで、自宅のリフォーム工事を行うことになりました。工事期間中は騒音や車の出入りなどでご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。何かお気づきの点がございましたら、こちらの連絡先までご連絡ください。」
挨拶状の書き方
不在の方への挨拶状には、上記の口頭挨拶と同じ内容を文書にして記載する。住宅リフォーム推進協議会(https://www.j-reform.com/)のウェブサイトでは、リフォームに関する基礎知識が紹介されており参考になる。工事期間・時間帯・内容・連絡先を明記し、「ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします」と結ぶのが一般的だ。
よくある質問(Q&A)
- Q. 業者が挨拶してくれるなら自分は行かなくてもいい?
- A. 多くのリフォーム業者は近隣への挨拶を行ってくれるが、施主自身も挨拶に行くことを強くおすすめする。業者だけの挨拶よりも、住んでいる本人から一言あった方が、ご近所への印象は格段に良くなる。理想は業者と一緒に挨拶に回ることだ。
- Q. 小規模な工事でも挨拶は必要?
- A. 騒音や振動が発生する工事であれば、規模に関係なく挨拶はしておいた方がいい。トイレや洗面台の交換程度であれば必須ではないが、一言あった方がご近所関係は円滑に保てる。住友林業ホームテック(https://www.sumirin-ht.co.jp/)の情報でも、音が出る工事はすべて挨拶を推奨している。
- Q. 工事中にクレームが来たらどうすればいい?
- A. まずは誠意を持って謝罪し、リフォーム業者に状況を伝えよう。作業時間の調整や防音対策など、対応できることがないか業者と相談することが大切だ。
- Q. 工事完了後にも挨拶は必要?
- A. 工事完了後にも「ご迷惑をおかけしました。おかげさまで無事に工事が完了しました」と一言挨拶しておくと、非常に丁寧な印象を与えられる。手土産は不要で、口頭での挨拶で十分だ。
- Q. 手土産を受け取ってもらえなかった場合は?
- A. 丁寧に辞退された場合は無理に押し付けず、「お気持ちだけでもお受け取りください」と一度だけお伝えしよう。それでも断られた場合は、その方の考えを尊重して引き下がるのがマナーだ。
まとめ
リフォーム工事前の近所への挨拶は、円滑な工事進行とその後のご近所関係のために欠かせない。工事の1週間前に、両隣・向かい・裏の最低4軒に挨拶し、工事の期間・時間帯・内容・連絡先をしっかり伝えよう。手土産は500〜1,000円程度のタオルや洗剤などがおすすめだ。たった1時間の挨拶回りで、工事期間中のトラブルリスクは大幅に下がる。気持ちよくリフォームを進めるために、ぜひ近隣への挨拶は丁寧に行ってほしい。


