玄関ドアは家の第一印象を決める大切なパーツです。「築年数が経ってドアが古くなった」「防犯性を高めたい」「断熱性のあるドアに変えたい」など、玄関ドアの交換を検討する理由はさまざまでしょう。
玄関ドアの交換は、リフォームの中でも比較的手軽に実施できる工事のひとつです。カバー工法であればたった1日で工事が完了し、家の外観も室内の快適さも大きく変わります。
この記事では、玄関ドア交換の費用相場、主要メーカーの特徴、ドア選びのポイントを詳しく解説します。後悔しない玄関ドア選びのために、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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玄関ドア交換の費用相場
玄関ドアの交換費用は、施工方法・ドアのグレード・付帯機能によって異なります。ここでは代表的なパターン別に費用を紹介します。
カバー工法の場合
カバー工法は、既存のドア枠を残したまま、その上に新しい枠とドアを取り付ける方法です。壁を壊す必要がないため、費用は約20万〜50万円、工期は1日で済みます。現在最も主流の施工方法です。
カバー工法のメリットは、コストと工期の短さに加えて、外壁や内装を傷つけないこと。デメリットは、既存の枠の上にかぶせるため開口部が若干(上下左右で各2〜3cm程度)狭くなることです。
はつり工法の場合
はつり工法は、既存のドア枠ごと撤去して新しいドアを設置する方法です。費用は約30万〜60万円、工期は2〜3日程度です。開口部のサイズを変えたい場合や、枠が腐食している場合に採用されます。
ドアのグレード別費用の目安
ドア本体の価格はグレードによって大きく異なります。エントリーモデルなら約10万〜20万円、ミドルクラスで約20万〜35万円、ハイグレードモデルで約35万〜60万円程度です。これに施工費として約5万〜10万円が加算されます。
玄関ドアの寿命は約20〜30年です。例えば35万円のドアを25年使う場合、年間コストは約1.4万円。毎日使うものだからこそ、安さだけで選ぶのではなく、長い目で見た満足度を重視するのがおすすめです。

おすすめメーカーの特徴を比較
国内の玄関ドア市場は、主にLIXIL・YKK AP・三協アルミの3社が大きなシェアを占めています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
LIXIL(リクシル)
LIXILは国内最大手の建材メーカーで、玄関ドアのラインナップも非常に豊富です。代表製品「リシェント」は、カバー工法専用に設計された玄関ドアで、施工のしやすさとデザインの幅広さが魅力です。
リシェントの特徴は以下の通りです。
デザインは50種類以上のバリエーションから選べます。和風・洋風・モダンなど、どんな外観の住宅にもマッチするデザインが揃っています。断熱仕様は「k2」「k4」の2グレードがあり、お住まいの地域に合わせて選択できます。スマートキー(タッチキー・カードキー)にも標準対応しています。
YKK AP
YKK APは窓やドアの専門メーカーとして高い技術力を持っています。代表製品「ドアリモ」は、リフォーム専用に開発された玄関ドアです。
ドアリモの最大の特徴は高い断熱性能です。断熱仕様は「D2」「D4」の2グレードがあり、D2仕様は北海道でも使用できるレベルの断熱性能を備えています。フレームには独自のアルミ樹脂複合構造を採用しており、耐久性と断熱性を両立しています。
デザインは約40種類と、LIXILに比べるとやや少なめですが、各デザインの完成度が高く、シンプルで飽きのこないスタイルが多いのが特徴です。
三協アルミ
三協アルミの代表製品は「ノバリス」です。三協アルミはデザイン性に強みを持つメーカーで、特にモダンなデザインのドアが充実しています。
ノバリスはスリットタイプのデザインが豊富で、スタイリッシュな外観の住宅に特に人気があります。また、親子ドアや袖付きドアのバリエーションも多く、開口部を広く取りたい場合の選択肢が充実しています。

玄関ドア選びで重視すべき5つのポイント
メーカーだけでなく、ドア選びの際に押さえるべきポイントを5つ紹介します。
ポイント1:断熱性能
玄関ドアからの熱損失は意外と大きく、家全体の断熱性能に影響します。特に冬場の玄関の冷え込みが気になる方は、断熱ドアを選ぶことで大きな改善が期待できます。メーカーのカタログに記載されている熱貫流率(U値)が小さいほど断熱性能が高いので、比較の際の参考にしてください。
ポイント2:防犯性
鍵の種類はドアの防犯性を大きく左右します。ディンプルキーやスマートキーは従来のシリンダー錠に比べてピッキングに強く、防犯性が高いです。また、鎌デッドボルトや2ロック構造などの防犯機能もチェックしておきましょう。
ポイント3:採光・通風
玄関が暗くなりがちな間取りの場合、採光窓付きのドアを選ぶと自然光が入って明るくなります。また、ドアを閉めたまま換気できる通風機能付きのモデルもあります。採光と通風は後から追加できないので、交換時にしっかり検討することが重要です。
ポイント4:デザインと外観との調和
玄関ドアは家の顔です。外壁の色や素材、窓のデザインとの調和を考えて選びましょう。迷った場合は、シミュレーションツールを活用するのがおすすめです。LIXILの公式サイトでは、自宅の写真にドアのデザインを合成できるツールが提供されています。
ポイント5:開き方のタイプ
片開き・親子開き・引き戸など、ドアの開き方にも種類があります。玄関前のスペースが狭い場合は引き戸が便利ですし、大きな荷物の搬入を考えると親子ドアが使い勝手が良いです。
スマートキー(電子錠)のメリット・デメリット
最近の玄関ドアで人気急上昇中なのが、スマートキー対応のモデルです。メリットとデメリットを正しく理解して検討しましょう。
スマートキーのメリット
最大のメリットは利便性です。リモコンやカードをかざすだけで解錠できるため、荷物で手がふさがっているときも楽に玄関を開けられます。鍵穴がないためピッキングの心配もなく、防犯面でも優れています。
また、オートロック機能を設定すれば、鍵の閉め忘れを防止できます。子どもに鍵を持たせるのが不安な場合は、暗証番号での解錠機能が便利です。
スマートキーのデメリット
電池切れの際は手動の鍵で解錠する必要があります。電池の寿命は一般的に1〜2年ですが、定期的な電池交換が必要です。また、従来の鍵に比べてドアの価格が約3万〜8万円高くなる点も考慮が必要です。
停電時や故障時のバックアップ手段として、非常用のシリンダー錠が併設されているモデルを選ぶと安心です。
スマートキーのリモコンを紛失した場合、再登録が必要です。防犯上、紛失したリモコンのIDは無効にし、新しいリモコンを登録する手続きを行いましょう。リモコンの追加購入は1個あたり約5,000円〜1万円程度です。
玄関ドア交換で使える補助金・減税制度
玄関ドアの交換は、一定の条件を満たすと補助金や減税の対象になります。
先進的窓リノベ事業
断熱性能の高い玄関ドアへの交換は、この補助金の対象です。補助額はドアの性能やサイズによって異なりますが、数万円の補助を受けられます。
みらいエコ住宅2026事業
全世帯を対象とした補助金制度で、断熱玄関ドアの交換も対象工事に含まれています。他のリフォーム工事と合わせて申請することで、最大100万円の補助を受けられる可能性があります。
所得税の減税
省エネリフォームとして一定の要件を満たす場合、所得税の控除を受けられるケースもあります。詳しくは国税庁のホームページや税務署で確認してください。

業者選びのコツと見積もりの取り方
玄関ドアの交換を成功させるには、信頼できる業者選びが欠かせません。
まず、複数の業者から見積もりを取ることが鉄則です。同じドアでも業者によって施工費や値引き率が異なるため、最低でも2〜3社に見積もりを依頼しましょう。ホームプロなどのリフォーム一括見積もりサービスを使えば、手間なく複数社から見積もりを集められます。
次に、施工実績を確認することです。玄関ドアのカバー工法は比較的シンプルな工事ですが、採寸の精度や仕上げの美しさは業者の技術力によって差が出ます。施工事例の写真や口コミを確認して、実績豊富な業者を選びましょう。
最後に、保証内容を確認することです。メーカー保証に加えて、業者独自の施工保証があるかどうかをチェックしてください。万が一の不具合に対応してもらえる体制があると安心です。


