壁紙を張り替えようと思ったとき、意外と悩むのが「どのメーカーの壁紙を選ぶか」という問題です。日本には複数の壁紙メーカーがあり、それぞれ特徴やラインナップが異なるため、何を基準に選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。
壁紙は一度張ったら10年以上使い続けるものです。せっかくお金をかけてリフォームするなら、デザインだけでなく機能性や耐久性もしっかり比較して、満足のいく1枚を見つけたいところです。
この記事では、国内主要壁紙メーカーの特徴やおすすめ製品を比較しながら、失敗しない壁紙の選び方を詳しく解説していきます。壁紙選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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国内主要壁紙メーカーの特徴を比較
日本の壁紙市場は、いくつかの大手メーカーがシェアを占めています。各メーカーの特徴を把握しておくと、自分の求める壁紙を効率よく見つけられます。
サンゲツ
国内最大手の壁紙メーカーで、業界トップのシェアを誇ります。カタログに掲載されている製品数は数千種類にのぼり、選択肢の豊富さでは群を抜いています。
デザイン性の高い「リザーブ」シリーズから、コストパフォーマンスに優れた量産品「SPシリーズ」まで幅広く展開しています。特に「リザーブ」は、モダンから和風まで多彩なデザインが揃い、インテリアにこだわりたい方に人気です。全国にショールームを構えており、実物を見て選べるのも大きなメリットです。
リリカラ
リリカラは、トレンドを意識したデザインに強みを持つメーカーです。「ライト」シリーズは量産品ながらデザインのバリエーションが豊富で、コストを抑えつつおしゃれな空間を実現したい方におすすめです。
機能性壁紙のラインナップも充実しており、消臭・抗菌・防カビ・表面強化など、用途に合わせた製品が揃っています。北欧テイストやナチュラルテイストのデザインが充実しているのも特徴です。
シンコール
シンコールは、高品質ながら比較的リーズナブルな価格設定が魅力のメーカーです。「ビッグエース」シリーズはプロの内装業者からの評価も高く、施工性の良さが支持されています。
特にナチュラル系の壁紙や木目調のデザインに定評があり、カフェ風やナチュラルテイストのインテリアを目指す方に選ばれることが多いです。
トキワ
トキワは量産品のコストパフォーマンスに定評のあるメーカーです。「パインブル」シリーズは安価ながら品質が安定しており、賃貸物件の原状回復やコスト重視のリフォームで多く使われています。
費用をできるだけ抑えたい場合はトキワの量産品がおすすめです。シンプルなデザインが中心ですが、清潔感のある仕上がりになります。

ルノン
ルノンは環境配慮型の壁紙に力を入れているメーカーです。「フレッシュ」シリーズは光触媒や消臭機能を搭載した製品が多く、室内の空気環境にこだわりたい方に適しています。
また、表面強化壁紙のラインナップも豊富で、ペットや小さなお子さんがいる家庭向けの製品開発にも積極的です。
壁紙選びで押さえるべき5つのポイント
メーカーの特徴を知った上で、実際に壁紙を選ぶ際に重要なポイントを5つ紹介します。
1. 部屋の用途に合った機能性を選ぶ
壁紙は見た目だけでなく、設置する部屋の環境に合った機能性を持つ製品を選ぶことが重要です。キッチンなら汚れに強い表面強化タイプ、トイレなら消臭機能付き、洗面所なら防カビ・防水タイプといったように、部屋ごとに最適な機能が異なります。
各メーカーのカタログには機能性のアイコンが表示されているので、それを参考にしながら選ぶと効率的です。
2. サンプルは必ず大きいサイズで確認する
カタログの小さな写真だけで壁紙を決めてしまうのは危険です。色や柄の印象は面積によって大きく変わるため、必ずA4サイズ以上のサンプルを取り寄せて確認しましょう。
サンプルは各メーカーに無料で請求できます。自然光と照明の下の両方で色味をチェックし、実際に壁に当ててみるとイメージがつかみやすくなります。
3. 量産品と1000番台の違いを理解する
壁紙は大きく「量産品」と「1000番台」に分類されます。量産品は単価が安くシンプルなデザインが中心で、1000番台はデザインや機能にこだわった製品が多く、単価もやや高めです。
1000番台だから品質が良いというわけではなく、量産品でも十分な品質を備えています。予算に余裕がある場合はリビングやアクセントウォールに1000番台を使い、他の部屋は量産品で統一するという使い分けが賢い方法です。
量産品と1000番台の見た目の違いは、一般の方にはほとんどわからないことが多いです。コスト重視なら量産品でも十分満足できる仕上がりになります。
4. 色選びの基本ルールを知っておく
壁紙の色は部屋の印象を大きく左右します。基本的なルールとして、明るい色は部屋を広く見せ、暗い色は落ち着いた雰囲気を演出します。白やベージュ系は無難ですが、やや温かみのあるオフホワイトを選ぶと冷たい印象を避けられます。
柄物を全面に使うと圧迫感が出やすいため、柄物はアクセントクロスとして一面だけに使うのがおすすめです。残りの壁は無地で統一すると、バランスの取れた空間になります。
5. 施工業者の推奨メーカーを聞いてみる
壁紙の施工を依頼する業者に、普段どのメーカーの製品を使っているか聞いてみるのも一つの方法です。業者が使い慣れたメーカーの壁紙を選ぶと、施工の品質が安定しやすいというメリットがあります。
また、業者によってはメーカーとの取引量に応じた仕入れ価格の違いがあるため、特定のメーカーの壁紙が安く提供できるケースもあります。

部屋別おすすめ壁紙の選び方
部屋ごとに求められる壁紙の性能やデザインは異なります。ここでは、部屋の用途に合わせたおすすめの選び方を解説します。
リビング・ダイニング
家族が長い時間を過ごすリビングには、飽きのこないデザインと優れた耐久性を備えた壁紙がおすすめです。白〜ベージュ系の明るい無地をベースに、テレビ背面やソファ背面にアクセントクロスを入れるとおしゃれな空間に仕上がります。
機能面では表面強化タイプや汚れ防止タイプを選んでおくと、日常的な汚れにも対応しやすくなります。
寝室
リラックスできる空間にしたい寝室には、落ち着いた色合いの壁紙がおすすめです。ブルーグレーやグリーン系の壁紙は鎮静効果があると言われており、安眠につながります。
消臭機能や調湿機能を備えた壁紙を選ぶと、快適な睡眠環境を整えられます。
子供部屋
汚れや傷がつきやすい子供部屋には、表面強化タイプやフィルム汚れ防止タイプの壁紙を選びましょう。クレヨンやマジックの汚れを水拭きで落とせる製品もあり、掃除の手間を大幅に減らせます。
色はあまり派手すぎない柔らかい色合いが落ち着いて過ごせます。子供の成長に合わせて張り替えやすいよう、量産品を選んでおくのも一つの考え方です。
トイレ・洗面所
水回りは湿気が多く、臭いも気になる場所です。消臭・防カビ・抗菌機能を備えた壁紙を選ぶことが必須です。小さなスペースなので、少し冒険した柄やカラーを取り入れやすいのもトイレ・洗面所の特徴です。
輸入壁紙は規格幅が国産と異なる(国産90cm幅に対し輸入53cm幅が一般的)ため、施工費が割高になることがあります。輸入壁紙を希望する場合は、事前に業者に相談しておきましょう。
アクセントクロスの上手な取り入れ方
近年人気が高まっているアクセントクロスですが、取り入れ方を間違えるとチグハグな印象になりかねません。上手に活用するコツを押さえておきましょう。
アクセントクロスに適した場所
アクセントクロスは、部屋に入ったときに自然と目が行く「フォーカルポイント」に配置するのが効果的です。テレビの背面、ソファの背面、ベッドのヘッドボード側の壁などが定番の場所です。
配色のバランスを意識する
アクセントクロスの色は、ベースとなる壁紙と同系色でトーンを変えると統一感が出ます。反対色を使うとインパクトは強くなりますが、飽きやすくなるリスクもあります。
柄物のアクセントクロスを使う場合は、カーテンやラグなどのインテリアとの調和も考慮しましょう。壁紙だけが浮いてしまわないよう、部屋全体のバランスを見て決めることが大切です。
壁紙選びの参考として、サンゲツのデジタルカタログでは最新の壁紙ラインナップを閲覧できます。また、リリカラの壁紙についてはリリカラ公式サイトの壁紙製品ページで詳しい情報を確認できます。

壁紙のトレンドと今後の流行
壁紙のデザインにもトレンドがあります。最近の傾向を知っておくと、長く愛せる壁紙選びに役立ちます。
ナチュラル素材感のあるデザイン
コンクリート調、木目調、レンガ調など、素材感を再現したデザインの壁紙が人気を集めています。本物の素材を使うよりも手軽で費用も抑えられるため、カフェ風やインダストリアルテイストのインテリアを実現したい方に選ばれています。
くすみカラー・ニュアンスカラー
鮮やかな色よりも、グレーがかった「くすみカラー」が人気です。くすみピンク、くすみブルー、セージグリーンなど、柔らかいニュアンスカラーはどんなインテリアにも馴染みやすいのが魅力です。
サステナブル素材の壁紙
環境配慮の観点から、リサイクル素材を使った壁紙や、VOC(揮発性有機化合物)を低減した壁紙への注目も高まっています。各メーカーともエコ対応製品のラインナップを拡充しており、今後さらに選択肢が広がることが期待されます。
インテリアのトレンド情報はJAPANTEX(インテリアトレンドショー)の公式サイトでも最新情報が発信されています。


