キッチンの収納スペースが足りなくて、調理器具や食器がしまいきれない。使いたいものがすぐに取り出せず、料理のたびにストレスを感じている。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
キッチンの収納リフォームは、小規模な棚の追加なら5〜10万円、背面収納やカップボードの設置なら20〜50万円、キッチン全体の入れ替えなら80〜200万円が費用相場です。工事の規模に応じて、手軽なものから大がかりなものまで幅広い選択肢があります。
この記事では、キッチンの収納力をアップさせるリフォーム方法を費用帯別に紹介します。限られた予算で効果的に収納を改善するためのアイデアや、リフォーム時に意識すべきポイントもまとめているので、キッチンの整理収納に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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キッチン収納リフォームの費用帯別おすすめ方法
キッチンの収納リフォームは、予算に応じてさまざまな方法があります。費用帯別に主な工事内容をまとめました。
| 費用帯 | 主なリフォーム内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 5〜10万円 | 吊戸棚の追加・棚板の設置・引き出しの交換 | ピンポイントで収納力アップ |
| 10〜20万円 | 既存収納の扉交換・引き出し式への変更・壁面棚の設置 | 使い勝手の大幅改善 |
| 20〜50万円 | 背面収納(カップボード)の設置・パントリーの新設 | 収納量の大幅増加 |
| 50〜100万円 | キッチン本体の交換(収納力の高いモデルへ) | 収納力+機能の同時改善 |
| 100〜200万円 | キッチン全体のリフォーム(レイアウト変更含む) | キッチン空間を根本から改善 |
予算10〜30万円の範囲で、既存のキッチンを活かしながら収納を増やすリフォームが人気です。キッチン本体を丸ごと交換するよりもコストを抑えつつ、使い勝手を大きく改善できます。
手軽にできるキッチン収納リフォーム5選
1. 吊戸棚の追加・リフォーム(5〜15万円)
キッチンの上部空間を有効活用する方法です。天井近くの空間はデッドスペースになりがちですが、吊戸棚を追加することで収納量を大幅に増やせます。最近は手の届きにくい高さでもスムーズに取り出せる「昇降式」の吊戸棚が人気です。
2. 引き出し収納への変更(3〜8万円)
開き戸タイプのキャビネットを引き出しタイプに変更するリフォームです。引き出し式にすると奥のものまで見渡せるため、収納効率が格段に上がります。扉や引き出しのレールだけの交換なら、比較的安い費用で実施できます。
3. オープン棚・壁面収納の設置(3〜10万円)
壁面にオープンシェルフや棚を取り付ける方法です。よく使う調味料や調理器具をサッと取れる位置に置けるため、料理の効率が上がります。見せる収納としてキッチンの雰囲気を変える効果もあります。
4. コンロ下・シンク下の整理ラック設置(1〜5万円)
既存のコンロ下やシンク下のスペースに整理ラックを追加する方法です。DIYでも対応できる手軽なリフォームですが、業者に依頼してフルオーダーの引き出しや棚を造作してもらうこともできます。
5. キッチンワゴンスペースの確保(3〜8万円)
キッチンの空きスペースにワゴンが収まるよう、カウンター下のスペースを整備するリフォームです。ワゴンは可動式なので、使わないときは収納して、必要なときに引き出して作業台としても活用できます。

本格的なキッチン収納リフォーム
背面収納(カップボード)の設置(20〜50万円)
キッチンの背面(コンロやシンクの後ろ側の壁面)にカップボードを設置するリフォームです。食器類・家電・ストック食品をまとめて収納できるため、キッチンの収納力が劇的にアップします。
カップボードには「据え置きタイプ」と「造り付けタイプ」があります。
| タイプ | 費用目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 据え置き(既製品) | 5〜20万円 | 手軽・安い・引越し時に持っていける | サイズの自由度が低い・耐震性に不安 |
| 造り付け(オーダー) | 20〜50万円 | スペースに合わせてぴったり・耐震性が高い | 費用が高い・移動できない |
スペースに合わせてぴったりの収納がほしい場合は造り付けタイプがおすすめです。各メーカーのキッチンシリーズに対応したカップボードを選べば、キッチンとの統一感も出せます。
パントリーの新設(15〜50万円)
キッチンの近くにパントリー(食品庫)を新設するリフォームです。まとめ買いした食品やストック品、使用頻度の低い調理器具などをしまっておけるため、キッチン本体の収納に余裕が生まれます。
壁の一部をくり抜いて小さな収納スペースを作る「壁面パントリー」なら15〜25万円程度で設置できます。ウォークインタイプのパントリーは30〜50万円程度が目安です。
キッチン本体の入れ替え(50〜200万円)
収納力の高いシステムキッチンに丸ごと交換する方法です。最新のシステムキッチンは引き出し収納が標準装備で、従来の開き戸タイプに比べて2〜3割ほど収納量が多くなっています。キッチン全体の費用相場は以下の記事で詳しく解説しています。

キッチン収納リフォームで失敗しないためのポイント
「何をどこにしまうか」を先に決める
リフォーム前に、キッチンで使うものをすべてリストアップし、「何をどこにしまいたいか」を具体的に決めておきましょう。使用頻度の高いものは手の届きやすい位置に、使用頻度の低いものは上段や奥に収納する計画を立てると、使い勝手の良い収納になります。
動線を意識した配置にする
料理の流れに合わせて収納場所を決めることが大切です。たとえば、シンクの近くには洗剤やスポンジ、まな板を収納し、コンロの近くには鍋やフライパン、調味料を配置すると、動きにムダがなくなります。
将来の変化も考慮する
家族構成の変化や調理スタイルの変化に対応できるよう、棚板の位置が変えられる可動棚にしておくと柔軟性が高まります。今は使わない空間もあえて余白として残しておくと、将来的な対応力が上がります。
- 吊戸棚を増やしすぎるとキッチンに圧迫感が出る場合がある
- 重い食器を上部に収納すると地震時に落下するリスクがある(耐震ラッチの設置を検討)
- マンションの場合、壁にビスを打つ工事は管理規約を確認してから行う


メーカー別のキッチン収納の特徴
システムキッチンの主要メーカーは、それぞれ独自の収納機能を売りにしています。代表的なものを紹介します。
LIXIL(リクシル)
「らくパッと収納」と呼ばれる引き出し収納が特徴です。取り出しやすい斜め引き出しや、奥行きを有効活用する構造が採用されており、限られたスペースでも効率的に収納できます。
クリナップ
ステンレスキャビネットを採用しているのが特徴です。ステンレスは水や湿気に強く、キッチン内部の清潔さを保ちやすいメリットがあります。引き出しの耐荷重も高いため、重い鍋類もしっかり収納できます。
パナソニック
「ほっとくリーンフード」などの省メンテ機能が注目されがちですが、収納面でも「コンロ横引き出し」やワイドな引き出し収納など、使い勝手を追求した設計になっています。
タカラスタンダード
ホーロー素材を活かした収納が特徴です。引き出しの内部もホーローなので汚れが染み込まず、掃除がしやすいのがポイントです。マグネットが使えるため、小物の整理にも便利です。
各メーカーの詳しい比較は以下の記事で確認できます。



キッチン収納リフォームの費用を抑えるコツ
既存の収納を活かす
キッチン全体を交換するより、既存のキッチンに棚や収納パーツを追加するほうが費用を大幅に抑えられます。まずは今のキッチンで改善できる点がないか検討してみましょう。
造り付け収納はリフォーム業者に直接依頼する
大手家具メーカーのオーダー収納より、地元の工務店やリフォーム業者に造り付け収納を依頼するほうが安く済むことがあります。リショップナビなどの一括見積もりサイトで複数社から見積もりを取って比較しましょう。
補助金を活用する
キッチン本体の交換を伴うリフォームの場合、自治体の住宅リフォーム補助金が使えることがあります。住宅リフォーム推進協議会のサイトで制度を確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. キッチン収納のリフォームにかかる期間は?
A. 棚の追加や引き出しの交換なら半日〜1日程度です。カップボードの造作は2〜3日、キッチン本体の交換を伴う場合は1〜2週間が目安です。
Q. 賃貸でもできるキッチン収納の改善方法はある?
A. 壁に穴を開けない突っ張り式のラックやキッチンワゴンの活用がおすすめです。退去時に原状回復が必要なため、据え置き型の家具で対応するのが基本になります。
Q. 収納リフォームで一番効果が大きいのは?
A. コストパフォーマンスでいえば「背面収納(カップボード)の設置」がおすすめです。キッチンカウンターの背面を有効活用することで、収納量が大幅に増えます。
Q. DIYでキッチンの収納を増やすことはできる?
A. 棚板の取り付けや収納ボックスの設置など、簡単なものはDIYでも対応できます。ただし、壁の下地を確認せずにビスを打つと棚が落下する危険があるため、重いものを乗せる棚の設置は業者に依頼するのが安全です。
Q. マンションのキッチン収納リフォームで注意することは?
A. 壁への穴あけや間取り変更は管理規約を確認する必要があります。特に壁式構造のマンションでは壁の撤去や加工に制約があるため、事前に管理組合に相談しましょう。

