「家の照明やエアコンをスマホで操作できたら便利なのに」「外出先から鍵の施錠を確認したい」そんな風に感じたことはないだろうか。近年、住宅のスマートホーム化が注目を集めており、リフォームで導入を検討する方が増えている。
スマートホーム化リフォームとは、IoT技術を活用して住まいの設備をネットワークで連携させ、スマートフォンや音声で操作できるようにする工事のこと。新築だけでなく、既存住宅でも後付けで導入できるのが大きな魅力だ。
この記事では、スマートホームリフォームにおすすめの設備や費用の目安、導入時に押さえておきたいポイントを詳しく紹介していく。

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スマートホーム化リフォームとは?基本の仕組み
スマートホーム化リフォームでは、家庭内の家電や住宅設備をインターネットに接続し、一元管理できる環境を構築する。中心となるのは「スマートスピーカー」や「スマートハブ」と呼ばれる司令塔デバイスで、ここに各種スマートデバイスを連携させていく仕組みだ。
具体的には、照明のオン・オフ、エアコンの温度調整、玄関の施錠・解錠などをスマートフォンのアプリや音声操作で行えるようになる。外出先からの操作や、時間帯に合わせた自動制御も設定でき、利便性が大幅に向上する。
注目すべきは国際標準規格「Matter(マター)」への対応状況だ。この規格に対応した製品を選ぶことで、メーカーの垣根を越えた連携が可能になり、将来的な拡張性も高まる。これからスマートホーム化を検討するなら、Matter対応の製品を中心に選ぶのが賢い選択といえる。
おすすめのスマートホーム設備と費用の目安
スマートホーム化リフォームで導入されることの多い設備を、費用の目安とともに紹介する。
スマートロック(電子錠)
玄関ドアの鍵をスマートフォンや暗証番号で解錠できるようにする設備。工事費込みで約5万円~15万円が目安となる。外出先からの施錠確認や、家族の帰宅通知を受け取る機能が便利だ。後付けタイプであれば、既存のドアに取り付けるだけで導入できるものもある。
スマート照明
部屋の照明をスマートフォンや音声で操作でき、調光・調色も自在にコントロールできる。スマート電球の交換だけなら1個あたり2,000円~5,000円程度、照明器具ごと交換する場合は工事費込みで1箇所あたり1万円~3万円程度が目安だ。
スマートリモコン
赤外線リモコンで操作する既存のエアコン・テレビ・照明などを、まとめてスマートフォンから操作できるようにするデバイス。本体価格は5,000円~1万円程度で、工事不要で設置できるため、最も手軽に始められるスマートホーム化の第一歩といえる。
スマートカメラ・センサー
見守りカメラや人感センサー、窓の開閉センサーなどを導入することで、防犯性や安全性を高められる。カメラは1台あたり1万円~5万円、センサー類は1個あたり3,000円~1万円が目安。設置工事が必要な場合は別途1万円~2万円程度かかることもある。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)
家庭内のエネルギー使用量を「見える化」し、最適な制御を行うシステム。太陽光発電や蓄電池との連携で光熱費の削減にもつながる。導入費用は15万円~30万円程度が目安で、補助金の対象となるケースもある。
まずはスマートリモコンやスマート電球など、工事不要で導入できるものから始めてみるのがおすすめ。使い勝手を確認してから、スマートロックやHEMSなど本格的な設備に段階的に拡張していくと失敗しにくい。
スマートホーム化リフォームの費用相場まとめ
スマートホーム化リフォームの費用は、導入する設備の数や規模によって大きく異なる。
| リフォーム内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 部分導入(スマートロック・照明など) | 5万円~30万円 |
| 複数設備の導入(照明・空調・カメラなど) | 30万円~100万円 |
| HEMS+太陽光連携など本格導入 | 100万円~300万円 |
| 住宅全体のスマートハウス化 | 300万円~450万円 |
部分的な導入であれば数万円から始められるのに対し、住宅全体をスマートハウス化する場合は300万円~450万円程度が相場となる。自分の生活スタイルに合わせて、必要な設備から段階的に導入していくのが現実的だ。

スマートホーム化で使える補助金・助成金
スマートホーム化リフォームでは、工事内容によって補助金が利用できる場合がある。特にHEMSや省エネ関連の設備導入は、国や自治体の補助金制度の対象になりやすい。
代表的な制度としては以下のようなものがある。
- 住宅省エネキャンペーン関連の補助金:省エネ性能の向上に寄与する設備導入が対象。窓の断熱改修や高効率給湯器と併せてスマートホーム設備を導入する場合に活用できることがある
- 自治体独自の補助金:防犯カメラの設置や省エネ機器の導入に対して補助金を出している自治体もある。お住まいの市区町村の窓口やウェブサイトで確認するのがおすすめ
補助金の申請には期限や予算の上限があるため、リフォーム業者に相談する際に最新の制度情報を確認してもらうのが確実だ。
導入前に確認しておきたい注意点
スマートホーム化リフォームを成功させるために、事前に確認しておきたいポイントを整理する。
Wi-Fi環境の整備
スマートホーム設備はWi-Fiを経由して通信するものがほとんど。家全体に安定した通信環境がないと、操作が不安定になったり接続が切れたりする原因になる。リフォーム前にWi-Fiの電波状況を確認し、必要に応じてメッシュWi-Fiルーターの導入やLANケーブルの敷設を検討しよう。
製品の互換性
スマートホーム機器はメーカーごとに対応する通信規格やプラットフォームが異なることがある。購入前に、手持ちのスマートスピーカーやスマートフォンとの互換性を確認しておくことが大切だ。前述のMatter対応製品を選べば、この問題は軽減される。
セキュリティ対策
ネットワークに接続する以上、不正アクセスのリスクにも備える必要がある。ルーターのパスワードを複雑なものにする、ファームウェアを定期的にアップデートするなど、基本的なセキュリティ対策を怠らないようにしよう。
スマートロックやスマートカメラなど、セキュリティに関わる設備は特に信頼性の高いメーカーのものを選ぶこと。格安品は機能面で問題が出やすいだけでなく、セキュリティ上のリスクもある。
スマートホーム化の施工の流れ
実際にスマートホーム化リフォームを行う場合の一般的な流れを確認しておこう。
- 現状の確認・ヒアリング:どの設備を導入するか、Wi-Fi環境は十分かなどを業者と一緒に確認する
- プラン作成・見積もり:導入する設備と工事内容を決め、費用の見積もりを取得する。複数社から見積もりを取るのが基本
- 配線工事(必要な場合):有線LANの敷設や電源コンセントの増設など、必要に応じて配線工事を行う
- 機器の設置・設定:スマートロック、カメラ、センサーなどの取り付けとネットワーク設定を行う
- 動作確認・引き渡し:すべての機器が正常に動作するか確認し、操作方法の説明を受けて完了
部分的な導入であれば1日~2日で完了するケースが多い。住宅全体のスマートハウス化では1週間~2週間程度かかることもある。

スマートホーム化リフォームでよくある質問
Q. 賃貸住宅でもスマートホーム化はできる?
スマート電球やスマートリモコン、後付けタイプのスマートロックなど、工事不要で取り付け・取り外しができるものなら賃貸でも導入可能だ。ただし、配線工事や穴開けが必要な設備は大家さんの許可が必要になるため、事前に確認しておこう。
Q. 停電時にスマートロックは使えなくなる?
多くのスマートロックは電池式で、停電時でも動作する。ただし、電池切れには注意が必要。電池残量が少なくなるとスマホに通知が届く製品を選ぶと安心だ。また、物理的な鍵での解錠にも対応している製品がほとんどなので、緊急時も心配はいらない。
Q. 高齢者でも使いこなせる?
音声操作に対応したスマートスピーカーを活用すれば、「電気つけて」「エアコンを26度にして」といった声だけで操作できるため、高齢の方にも使いやすい。人感センサーによる自動照明や、タイマーによる自動制御を設定しておけば、操作自体が不要な環境も作れる。
まとめ
スマートホーム化リフォームは、暮らしの快適さや安全性を大幅に向上させてくれる注目のリフォームだ。スマートリモコンやスマート電球など手軽な製品から始められるため、まずは小さな規模から試してみるのがおすすめ。
費用は部分導入なら5万円~30万円、本格的な導入でも100万円~300万円が目安となる。省エネ関連の設備は補助金の対象になることもあるため、リフォーム業者に相談して最新の制度情報を確認してみよう。
導入の際はWi-Fi環境の整備、製品の互換性、セキュリティ対策の3点を事前にチェックすること。複数のリフォーム業者から見積もりを取り、自分の生活スタイルに合ったプランを見つけてほしい。
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